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子どもが粉薬を飲んでくれない!保育士ママも実践する粉薬の飲ませ方


子どもが粉薬を飲んでくれない!保育士ママも実践する粉薬の飲ませ方

 子どもが風邪をひいたときに、病院で処方される粉薬。粉薬を嫌がらずに飲んでくれる子は良いですが、味や匂いに敏感な子に毎日薬を服用させるのって大変ですよね。

 無理に飲ませようとすると吐いてしまったり、ジュースに入れても飲み切ってくれなかったり……。特に抗生物質の入った苦い粉薬は、飲ませるのに一苦労です。

 保育士である筆者の子も例にもれず、粉薬は大の苦手。病院へ行く度、お医者さんや薬剤師さんに「粉薬をなかなか飲んでくれなくて」と相談し、たくさんのアドバイスをもらった結果、たどり着いたおすすめの方法を紹介します。

■ 前提条件「事前に医師や薬剤師に相談すること」

 飲ませるコツを紹介する前に、「必ず守っていただきたい前提」を説明しておきます。

 どんな薬であったとしても、飲ませ方に困ったときには「事前にお医者さんや薬剤師さんに相談しておくことが重要」。たとえ過去に処方してもらったことのある薬であったとしてもです。

 その際に「これを混ぜて飲ませてもいいですか?」「こういう飲ませ方をしてもいいですか?」と聞けば、必ず良いアドバイスが貰えます。

 特に何かを混ぜて与えるときは必ず行ってください。薬によっては食べ物や飲み物との「相性の良し悪し」があるからです。

 これから紹介する手前アレですが、「ネットで見た方法だから~」「ネットに書かれていた」と独断で行動するのは厳禁。目の前にいるお医者さんや薬剤師さんが言うことの方をまず信用してください。

 筆者がこれから紹介するのは、お医者さんや薬剤師さんに紹介された方法ですが、紹介するメインはあくまで「実行するときのコツ」と「やってみての感想」。お医者さんなどに相談する際の参考の一つと捉えてください。

■ 水で練って頬の内側に付ける

 さて、ここからが飲ませ方のコツの紹介です。はじめは「水で練って頬の内側に付ける」方法。

 スプーンやお皿に粉薬を出し、そこに水を数滴たらします。少し練ってペースト状にしてひとかたまりにまとめ、手で頬の内側や上あごのなるべく奥の方にくっつけるようにしていれます。その後は、水などを飲ませてあげてください。

 これは、筆者が働いていた託児所で実践していた方法です。ただし事前に保護者からの「与薬申請書(与薬依頼票)」などの提出があった場合のみ。保育士の先輩たちは手慣れたもので、小さなスプーンの上だけで器用にペースト状にして乳児が気が付かないうちにパパっと服薬を完了させていました。

 看護師さんによると、粉薬の中には、溶けて時間がたつと苦みが強くなるものもあるため、なるべく素早く飲ませることがポイントとのこと。

 なお、託児所・保育園・幼稚園では「与薬を原則行わない」ケースがほとんどです。与薬は医療行為になるからです。このため託児所・保育園・幼稚園にお子さんを通わせている場合には、通う施設の方針を確認してから薬を処方してもらうと良いでしょう。

 与薬申請書などを提出すれば対応してくれることもあれば、「園で服薬しないで済むようお医者さんに相談してください」と言われることもあります。施設にはそれぞれ決まった「与薬方針」が定められています。必ず方針に従ってください。

【Point:水の入れすぎに注意】
粉薬に水を入れすぎるとペースト状にならないため失敗します。思いのほかよく溶けるので、はじめのうちは1滴ずつ、慎重にいれることをおすすめします。

■ 練乳など食べ物と混ぜる

 薬剤師さんに聞いて一番効果があったのが「練乳と混ぜる」方法。粉薬をお皿に出し、練乳と混ぜてスプーンで与えます。

 濃くて甘い練乳の味が薬の味を消してくれるようで、我が子にはアイスクリームやジュースに混ぜるより効果がありました。我が子の天敵、苦い抗生物質入りの薬も、練乳に混ぜればなんとか飲ませることができました。

 ほかにも練乳のかわりに苺ジャムやブルーベリージャム、パンに塗るチョコレートペーストを混ぜても良いと言われることがあります。また、意外なところだと「海苔のつくだ煮」。

 ただしこれも重ねてとなりますが、「お医者さんや薬剤師さんに相談してから行ってください」。食べ物・飲み物には薬との相性があり、混ぜることで苦みがますものもあります。

■ 錠剤なら飲めるという子も

 幼児期以降になると、粉薬は飲めないけれど、錠剤なら意外とすんなり飲める子もいます。薬の種類や病院によりますが、錠剤に替えてもらえる場合もあるので、どうしても粉薬が苦手な子は、お医者さんに相談してみると良いでしょう。

■ 薬が飲めたら褒めてあげよう

 特に幼児期以降は、「薬=美味しくない」と知りながら、頑張って飲む子が多いと思います。「よく飲めたね!」と頑張りを認めることで、次に飲むときのモチベーションに繋がります。薬を飲んだあとは、めいっぱい褒めてあげましょう。

【一柳ひとみ:筆者プロフィール】
都心にあるシティホテルで、サービススタッフ、宴会担当や婚礼担当(ウエディングプランナー)として、10年以上勤務。現在は3児の子をもつ母であり保育士。結婚式の仕事やライター業も行っている。

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