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まさかのSNS活用法 現役サッカー選手がツイッターで自身の所属先を募集


現役サッカー選手がツイッターで自身の所属先を募集 SNSの新たな活用法に注目 

 ユーザー同士はもちろんのこと、有名人や企業と直接つながることが出来るSNS。情報発信ツールとして、自己アピールすることも可能ですが、珍しい使い方をしているユーザーを発見しました。

 それはなんと現役のサッカー選手である「田中大貴(たなかだいき)」選手が、自身の所属先をツイッターにて募集する、というもの。投稿は大きく注目を集め、広く拡散されています。なるほど、これは上手な使い方……!

■ 大怪我からの復帰を目指す 一時は引退を考えるも闘志の火は消えず

 現在27歳の田中大貴選手は、これまでに「栃木シティFC」や、今年度からJリーグに昇格した「FC大阪」など、JFL、地域リーグの強豪に在籍していたゴールキーパー。シュートストップやハイボールの処理、ロングフィードを持ち味とし、直近では関西1部リーグの「おこしやす京都AC」に籍を置いていました。

田中大貴選手

 しかし、2022年6月の試合にて、相手選手との接触により前十字靱帯断裂、内外側半月板損傷という大怪我を負ってしまいます。手術を経たのち、復帰を目指してリハビリに励んでいましたが、クラブとの契約が満了となり、現在はフリー。2023年5月を復帰目途とし、新たな所属先からの連絡を待っている、という状況でした。

 その間、あるクラブからオファーが届いたものの、復帰時期の兼ね合いで契約は破談に。「ケガさえしていなければ……」と悔しさを感じると共に、ケガが長引いていることによるメンタル的な不安から「引退」の二文字も頭をよぎったそうですが、なおも内に秘めた闘志の火は消えず。「出来ることをやろう」という思いから、ツイッターで呼び掛けてみることにしたのだそう。

 その実力についてはもちろん折り紙付き。田中選手を知るかつてのチームメイトや、サッカーファンらによって投稿は広く拡散され、リプライや引用ツイートにて、問い合わせや推薦が行われている模様。またDMにて直接のオファーも届いているとのことで、この試みはひとまずは成功と言えそうです。

■ ひと昔前にはなかった試み 今後は直接交渉が増えていくかも?

 こうした状況について「今回の件でたくさんお話をいただいたので、感謝しかありません」と、開口一番にお礼の気持ちを述べた田中選手。所属先は「地域1部リーグ以上」を理想としており、引き続きオファーを募集しているとのこと。

 「心からサッカーをまたやりたい。熱くなりたい」と語る田中選手の想いに応えてくれるクラブ関係者の方がおられましたら、ぜひ獲得を検討されてみてはいかがでしょうか。田中選手は自身のプレー動画をツイートで、リハビリの状況をInstagramで公開しています。

 それにしても、ひと昔前のスポーツ界では考えられないであろう田中選手の試み。フリーの選手においては今後もきっとこうした取り組みが増えていくでしょうし、もちろんサッカー以外のさまざまな競技においても、選手個人とチームがSNSを通じて結びつき、直接交渉で契約を結ぶ。そんな時代がやってくるかもしれませんね。

<記事化協力>
田中大貴さん(Twitter:@nittaboshi76 / Instagram:@daikitanaka21

(山口弘剛)

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