日本人にとって馴染みが深い金魚。色鮮やかで泳ぐ姿が可愛らしい金魚ですが、Twitterに、そのイメージとはかけ離れた「メカ金魚」を発見。金魚にしか見えないけれど、確かにメカっぽい。その組み合わせのアンバランスさと完成度に、思わず目を奪われます。
この「メカ金魚」を手掛けたのは、投稿者でもあるおしょぴー(和尚P)さん(以下、おしょぴーさん)。制作秘話を聞きました。
■ 完成までに費やした日数は約2か月
昔からプラモデルよりも自分でデザインしたものを作るのが好きだったというおしょぴーさん。作品を作る上で、生物の機械化をひとつのテーマにしているそうです。虫や魚をモチーフにすることも多く、「メカ金魚」をスケッチしていた時に、立体化してみようと思い立ったとのこと。
おしょぴーさんの職業は、とある学校の先生。「メカ金魚」の完成までに費やした日数は約2か月。平日は1~2時間、仕事が休みの日には終日作業に没頭することもあったのだとか。
立体物としては、約5年ぶりとなる本作品。市販のプラスチック材料やエポキシパテで大まかな塊を作り、少しずつ削って形を整えていったそう。
また、作品を引き立てているカラーリングは、一度真っ赤に塗装したものを、より金魚らしくするために、シルバーとクリヤーオレンジの塗料を使ってメタリックオレンジに塗りなおしたとのこと。
■ 「金魚らしくすること」もこだわりポイント
カラー以外にも、「金魚らしくすること」にこだわりがあるそうです。「特に尾びれは、どうすれば金魚らしいヒラヒラ感を出しつつ、機械的な推進器や尾翼に見せるのかということを考えながら制作しました」と制作秘話を語ってくれました。
イラストや模型などの仕事には就いたことがないというおしょぴーさんですが、自分の空想を具体化させるために作品を手掛けているとのこと。
これまでに「完全自作オリジナルデザインロボ」や「エビ型バギー」などを制作しており、作った作品は、Twitterへの投稿の他、コミックマーケットで展示したり、写真や制作記をまとめた同人誌で紹介したりといった活動もしているそうです。
<記事化協力>
おしょぴー(和尚P)さん(@ryusuioshou)
(一柳ひとみ)