山形県鶴岡市にある荘内神社では、手水舎の手水鉢に花を浮かべた「花手水」で、訪れた参拝者の目を楽しませています。
しかし12月19日、公式Twitterで「花手水が凍りました」と報告が。それは一大事!と思いきや、投稿された写真に写っている花手水はゼリーの中に花が咲いているよう。非常に美しく、まさに天然のアート。自然が生み出した芸術に感嘆の声が寄せられています。
荘内神社に凍った花手水について取材したところ、紫陽花の花手水は5年ほど前からおこなっていたものの、現在の花手水は3年前から。世の中がコロナ禍になって手水の使用を停止したことをきっかけに、「皆様の心が癒やされますように……」という気持ちを込めて始めたそう。
春には桜、夏には紫陽花やひまわり、秋には菊など、季節に合わせて地元の花屋から購入し、毎日飾っているといいます。紫陽花の季節には、境内の紫陽花を使用しているとのこと。荘内神社の公式Twitterでは、1年を通して色鮮やかで様々な種類の花手水が投稿されており、それを観賞するだけでも癒やされます。
現在、荘内神社で使用している手水鉢は2022年9月に新設。新しくして初めての冬でしたが、「このように全面凍ったのは初めて」「以前の手水鉢でも、ここまで凍ったことはありませんでした」と驚きを隠せないでいます。凍っている花手水を見た瞬間は「12月に、ここまで寒くなるなんて……」と思いながらも、凍ってもなお美しい花々に感動したと語っていました。
ちなみに荘内神社の花手水は、「地球の歩き方 御朱印シリーズ」編集部が全国14万以上の寺社の中から選んだ、「一生に一度は参りたい!御朱印でめぐる全国の絶景寺社図鑑」にも掲載されています。
コロナ禍で始めた花手水。それをきっかけにたくさんの参拝者が訪れ、花手水のお手入れをしていると声をかけてくれる人も数多くいるのだとか。その出来事1つ1つが嬉しいと語ります。
「皆様もどうぞ暖かくしてお過ごしください」と締めくくられた投稿は、1万6000件以上リツイートされ、10万6000件を超えるいいねを集めています。写真を見た人たちも「神様もビックリ」「ゴッホ感ある」「どんな芸術家も自然には勝てない」と、驚いて目を奪われている様子でした。
<記事化協力>
荘内神社公式Twitter(@jinjahan0817)
(佐藤圭亮)