アメリカの電気自動車メーカーであるTesla(以下テスラ)は同社の電気自動車であるModelSとModelXにおいて「Holiday Update(ホリデー・アップデート)」と呼ばれるアップデートを実施。
本年7月に同社代表であるイーロン・マスク氏がSNSへと投稿を行っていたことでも注目された機能、電気自動車内でのSteamを利用したゲームプレイが可能になったと発表しました。なお、走行中にプレイできるかは告知されていませんが、海外メディア「Engadget」の記事によると安全上の理由で走行中のプレイは不可である可能性が高い、と報道されています。そうなるよね……!
元々ModelSとModelXには最大10テラFLOPSの処理能力を持ったプロセッサが搭載されていますが、このプロセッサを使って既存のコンソールゲーム機並みの性能が出せると言われていました。
そのため同社の電気自動車には“停車中”の車内でゲームを遊ぶことができるTesla Arcade機能がついており、車内でゲームを遊ぶことが可能でした。
またマリオカートのレインボーロードが隠しコマンドにより出現するというお遊びも仕込まれていたことで話題になりましたが、本当にテスラの取り組みは面白いですよね……。
余談ですが筆者はまだ電気自動車には懐疑的なところもあるのですが、テスラだけは本当に興味があっていつか乗りたいな、と思っている電気自動車の一つです。割と身近でテスラ モデル3を見かけることが多くて気になっちゃうんですよね……。
今回の「Holiday Update」により公開されたトレイラーでは、電気自動車のモニターでSteamを起動しており「サイバーパンク2077」の画面が映し出されています。
UIはSteam Deckのものと酷似していますが、電気自動車内でこれだけスペックの必要な重いゲームが遊べるというのも驚きですね。
80年代になりますが、デビッド・ハッセルホフが主役を務めたアメリカの名作アクションドラマである「ナイトライダー」がありました。
とあるストーリーでナイト2000で移動している主人公マイケルが、車内に設置されたコンピューターの小さなモニターでK.I.T.Tと一緒にゲームを遊んでおり、ちょうどゲームが終わるところで目的地に着くというシーンがあったのですが、それを思い出してちょっとだけ懐かしい気分になったりもしました。
まあ80年代のゲームなので本当にシンプルなものを遊んでいた記憶がありますが……当時のドラマで再現したシーンよりもはるかに高精度なモニターで遊べるのは現代人の特権かもしれません。
そういえばテスラは自動運転なども非常に強く、賛否両論はあるもののユーザーからは本当に重宝されている機能がたくさん盛り込まれていますが、こういうのを見ていくと現代に蘇ったナイト2000なんだな、と感心してしまいます。
<参考・引用>
「Tesla」 @TeslaMotors youtube
「Tesla」公式Twitter
Engadget「Tesla launches Steam integration for the new Model S and X vehicles」
※見出し画像はテスラが12月14日に公開したトレイラーのスクリーンショットです。
(上村健太郎)