レジンアート作家の「JUN RESIN ART 工房 ZABOON」さんの作品は、多彩な表情をみせる海がテーマ。Twitterで発表された透き通った海の作品には、実際に海に行ったような気分にさせられます。
レジンアートをはじめたきっかけは、2年ほど前に制作動画を見たことだそうです。最初は紫外線のライトを当てることで固まるUVレジンから始めましたが、昔から大好きだという海の作品を作りたいと思い、表現の可能性をもとめて半年ほどでエポキシレジンに転向。
最初はとにかく資料を参考に見よう見まねで制作していましたが、波が思うように表現できなかったそうです。そんなとき、レジンアートのワークショップに参加。参加を機に、自分がもとめる表現のヒントをつかみました。
その後は、どの材料が海に合うかなどの研究を重ね、海外のレジン液も取り寄せ、材料費に悩みつつも日々練習しているうちにようやく自分の波がつかめたそうです。
現在では「別に仕事をしていますが、気持ちはレジンが本業です」と語るほど、いつのまにかレジンが自分の一部にさえなっているといいます。
JUN RESIN ART 工房 ZABOONさんは、「学生時代に悩みがあった時は海を見続けて育ち、今でも天気のいい休みの日には海に行っている」とのこと。海とは、そこにいて見ているだけでも気持ちが癒やされる存在だそうです。
海の作品へのこだわりは「海は朝昼晩の変わりゆく光景や天気によっても表情がかなり変わります。引いては返す波の動きにも魅せられます」と、人それぞれの思い出の海を表現するための一環として、「その大切な海をお部屋に再現し、癒やされる存在を作り出すのが私の望んでいるレジンアートです」というのを目標に、海を表現しているそうです。
そんな大好きな海を表現したいというこだわりから生まれた海の作品。海の青だけでなく季節によってみられる波の花や、時間によって徐々に変化しているグラデーションが、ひとつとして同じ顔がない海という題材を精巧に表しています。
JUN RESIN ART 工房 ZABOONさんはこれからの目標として、「理想としてはもっとリアルな海岸や海を作り出したい。ブルーでも色々なブルーがあり、浅さや深さも違う。癒やしの海を皆様にお届けしたいです」と、よりリアルを追求した海の制作や「宇宙や空など癒やされるレジンアートを作っていきたい」と、海以外のモチーフも考えているそうです。
<記事化協力>
JUN RESIN ART 工房 ZABOONさん(@JunResin)
(戦魂)