「ホホジロザメ」と言えば、かの「ジョーズ」のモデルになったことでも知られるサメの一種。凶暴で怖いイメージがありますが、そんなホホジロザメがかわいい陶製カップに変身しました。
丸みのあるでっぷりとした姿に、大きく開いている口はなんだか笑っているみたい。眺めるだけでもほっこりする作品は、従来の印象からは大きく異なる愛嬌たっぷりのデザインとなっています。
このホホジロザメカップを制作したのは、栃木県芳賀郡益子町で陶製の彫刻作品を手掛ける、作陶家の「セラミミック」さん。
実はホホジロザメをモチーフにした作品は過去にも多数制作しており、セラミミックさんの作品の中でも人気の高いシリーズ。そのバリエーションを増やすために、日常的に使えるカップにしてみることを思い付いたのだそう。
制作時に特にこだわったと語る点は、「カワイイ」と「コワイ」という相反する要素を表現すること。言われてみればたしかに、その膨らんだ体格に目が行きがちですが、サメらしい体の模様やするどい牙は忠実に再現されています。
しかしながら「カワイイ」と「コワイ」が同居すると、より「カワイイ」が強調されるようで、作品を投稿したツイートの返信欄には「めっちゃかわいいやつやないかい」「お腹が!お腹がかわいすぎます」と、多くの方の心にガッチリ食いついた模様。3万件を超える「いいね」が付き、海外からも絶賛のコメントが多数寄せられています。
作品については、セラミミックさん自身も「おおむね満足しておりますが、作るたびにより魅力的になるよう、改良し続けたいと思っております」とコメント。
なお、今作は11月3日に益子町で開催される「益子陶器市」に出展予定。今後は自身の通販サイトでも販売を予定しているとのことです。
<記事化協力>
セラミミックさん(@ceramimic2021)
(山口弘剛)