鹿児島空港での思いもよらぬサービスに感激したのは、漫画家の葛屋カツキさん。Twitterに投稿した動画には、水で地面にカボチャやコウモリのハロウィン風の絵を描く、整備士の姿が映っていました。
絵の横には「鹿児島にまた来てね」というメッセージも。整備士からの心のこもったサプライズに、葛屋さんも「また来るよ!」とツイートしています。
今回の動画は、取材旅行で鹿児島へ行った帰りの機内で撮影されたもの。空港の整備士による、このようなサービスを見たのは初めてだったそう。絵を描いていることに気づいた瞬間は「職人がいる!」と声に出して笑ってしまったと言います。
整備士が絵を描いていたのはわずかな時間だったこともあり、動画を撮ろうとした時には、すでにほぼ完成していたそう。「仕上げの数秒しか撮れなかったのが残念です!」と悔しがっていました。
「私も漫画家なので絵を描くのですが、地面に大きな絵を描くのは難しいと思います」と葛屋さん。絵はもちろん、「鹿児島」と書くだけでも難易度は高いと思われます。整備士には「素直にすごい!と拍手を送りたいです」と絶賛しています。
このようなサービスは、以前から行われていたのでしょうか。鹿児島空港に問い合わせたところ、描いていたのは「スカイマークの整備士さん」だと教えてもらいました。
そこで改めて、スカイマーク株式会社に取材したところ、最初に始めたのは那覇空港のスタッフ。「長引くコロナ禍の中、何かお客様に喜んでいただけることはないか」と考えたのが始めるきっかけだったそうです。
その後、好評だったこともあり、ノウハウを共有して鹿児島空港でも取り組むようになったそうです。ちなみに鹿児島空港で、このサービスができるのは動画の整備士のみとのこと。
さらに鹿児島空港では整備士が描いていますが、他の空港では機体の誘導や手荷物の運搬など、飛行機の運航を支えるランプ管理課のスタッフもサービスを行っているそうです。
今回Twitter上で話題になったことについて「スカイマークのサービスが好評いただいているようで、大変うれしく思います」と担当者。「今後も、安全を第一に担当業務を行った上で心のこもったサービスを提供したいと考えています」と語っています。
<記事化協力>
葛屋カツキさん(@S9992020)
スカイマーク株式会社
(佐藤圭亮)