2022年7月から9月にかけ、TVアニメ第2期「烈日の黄金郷」が放映された漫画「メイドインアビス」。作中に登場するキャラクター「ナナチ」といえば、うさぎのような愛らしい姿に、ボンドルドにより負わされた度し難い過去が印象的です。
アビスの中でもとりわけ数多くのファンを有しますが、Twitterユーザーのみおっぺさんは、その憧れを止めることができず、羊毛フェルトでナナチを作り上げてしまいました。んなぁ~!?
「アビスを見る前からファンアートを時々見ていて、その可愛さが気になっていたんです。アニメを見ると、それとは裏腹の壮絶な過去や、ミーティとの話で大好きになりました。『絶対に羊毛フェルトで作りたい!』と思い、制作を決めましたね」
ナナチに対する熱い想いを語るみおっぺさんは、羊毛フェルトを用いて様々なキャラクターを制作している造形作家。活動歴は5年で、主にポケモンを題材としており、作品はSNSでもよく注目をあつめています。
ふわふわした羊毛フェルトに、モフモフしたナナチの様相と、親和性の高そうな組み合わせの本作ですが、だからこそこだわったのが「再現性」でした。
「羊毛フェルトは羊毛を専用ニードルで刺すと作れる手芸ですが、今回はより『モフモフ感』を出すために、普通に刺すのではなく、毛の束を少しずつ植毛しました。特にお顔は一番大事な部分だと思っていますので、どの角度でも『かわいい』となるように、ミリ単位の微調整を繰り返しました。大変でしたね……」
一方で、ナナチと言えば、色鮮やかな兜も印象的です。複雑な形状で飾りも多い装飾ですが、これについてもみおっぺさんは再現しています。羊毛フェルトとは相対する特徴のため、かなりの作業時間を要しました。
しかもこの兜、なんと着脱可能。そのため、頑丈に作る必要があったとのことですが、これによりリコやレグとの食事シーンなどで披露された姿も再現しています。なんと、なんと素晴らしい……!
「君はかわいいですね」と思わずつぶやいてしまいそうな羊毛フェルトの「なれの果て」。今回みおっぺさんは、自身のYouTubeチャンネルにて制作の様子を配信。より詳細にモフモフが堪能できます。愛です、愛ですよナナチ。
<記事化協力>
みおっぺさん(@mio_momalulu)
(向山純平)