愛媛県にあるみかん専門店・のま果樹園で、見た目「怖いみかん」が発見され「ヴェノム?」「パックンフラワー?」とTwitter上をざわつかせています。
「のま果樹園」の公式Twitterが「めちゃめちゃこわいみかんいた」と紹介した写真には、みかんが真横にぱっくり裂けて、中の果肉がキバのようになっている状態が写っていました。まるで、みかんの妖怪みたい……。
のま果樹園に取材したところ、これは愛媛のオリジナル品種の高級柑橘「甘平」で、写真は「裂果」という現象とのこと。柑橘類は、大雨による急激な果実の膨張に外皮が耐え切れず、裂けてしまうことがあるのだとか。
また「甘平」という品種は外皮が薄いため降雨後に裂けてしまうことが多く、栽培が難しいとされているそうです。ただし、外皮が裂けたとしても中の果肉まで割れていることは珍しく、「今回のようなものは、あまり見かけることはありません」と話していました。
裂けた部分をよく見ると果実の粒がきちんと1つ1つ立っていますが、これは「甘平」の果実の粒が「シャキッ」としっかりしているからだそうです。
割れてしまったみかんは、このまま腐って朽ち果てるか、人の手で切り落とされるかのどちらか。今後も成長することはなく「割れた時点でアウト」と、のま果樹園の担当者は語っています。「甘平」は1月頃から旬をむかえる品種で、現在はまだ酸味が強いだけだそうです。
「のま果樹園」ではブログでみかんの成長記録を公開していますが、「ブログではなくTwitterに投稿したらバズるのでは?」と投稿したツイートには、現在3万件以上のリツイートと17万件を超えるいいねがついており、予感は的中。
「ガチで怖い」「植物系モンスターは実在した!」などのコメントが寄せられ、多くの人を驚かせています。
<記事化協力>
「のま果樹園」公式Twitter(@nomakajuen)
(佐藤圭亮)