ポケモンシリーズの初代にあたる「赤・緑」から登場し、一部のファンから絶大な支持を得ている「コイル」が、見た目も涼しげなガラス細工になりました。
ツイッターユーザー「温井ガラス工房」さんが技術研究と趣味をかねて制作したファンアート作品で、大きな目や、印象的な磁石やネジを見事再現。光が透けて通る姿は、まるで伝統工芸品のような美しい作品に仕上がっています。
普段はガラス作家として活動する、温井ガラス工房さん(以下、投稿主さん)。主にウミウシをモチーフにしたガラス作品を制作しており、体の中に宇宙が広がっているような、幻想的な作風が特徴。これらオリジナル作品はminneやBASEといったWEBショップで販売しています。
実は投稿主さんがポケモンをモチーフにしたガラス作品を作るのは、今回が初めてではありません。元々ポケモンが好きで、特にお気に入りである「ユキハミ」を自分用に作ってみたことをきっかけに、以降「トリトドン」や「ヌメラ」といったお気に入りのポケモンをガラスで再現してきました。
そんな投稿主さんが今回、新作にコイルをモチーフに選んだのは「ズバリ作りやすそうだったから、というのと個人的に好きだから」という理由から。
サイズの小さい作品かつ、ガラスは高熱で溶かして成形するので、細かすぎる模様や形は再現が難しいのだそう。とは言うものの、コイルもそう簡単ではなさそうな気がしますが、そこはきっとコイルへの愛着でカバーしたのでしょう。
ガラスで表現できる色にも制限がある中で、色味を統一したり、ネジ部分を実際にねじったりと、出来る限り再現度にこだわった本作に、ついた「いいね」の数は9万件。
作品の出来栄えについては「細かいことを言えば、正直まだまだな部分はたくさんありますが、個人的に作っているものなのでよしとしています」とコメントした投稿主さん。今作はもちろん販売用ではありませんが、光が透けて輝くポケモンたちは、時間を忘れてずっと眺めていられそうです。
<記事化協力>
温井ガラス工房さん(@NukuiGlass)
(山口弘剛)