「漁港で見つけるとテンションが上がる階段」のジオラマを作ったのは、Twitterユーザーのジュニアさん。作品のクオリティーの高さから、まるで本物を見たかのようにテンションが上がる人が続出しています。
投稿された写真には、漁港の堤防から海へ続く階段のジオラマが写っていました。潮の満ち引きでついた堤防の染みや海で泳いでいる魚、それを上から見つめる猫など、どれも丁寧に細かく作られています。
ジュニアさんに話を聞くと、気分だけでも「夏」と「地元の漁港ののんびりとした雰囲気」を味わいたくて作ったそうです。コロナ禍以前は毎年夏になると実家に帰省するのが恒例だったそうなのですが、今回も感染者数の激増により帰ることを断念。故郷を思うジュニアさんの気持ちがこの作品には込められています。
制作にあたっては1週間ほどの期間がかけられました。また、作業の一部を簡略化する目的で、3Dプリンターが用いられています。
それでも海の部分を作る際には、クリアレジンの硬化の際に気泡や不純物が入らないように注意する必要があるため、非常に気をつかったそうです。さらに硬化後は、紫外線で固まるUVレジンで波の凹凸を付け足しているとのこと。
今回の作品は夏を意識しているため、「あえて海を鮮やかな色に仕立てています」とジュニアさん。加えて、海中を泳いでいる魚を目で追う猫など、ちょっとしたストーリー性を盛り込んでいるところも、こだわりの1つなのだそうです。
「漁港で見つけるとテンションが上がる階段」のジオラマに13万5000件を超えるいいねが付いたことについては、「反響が大きいことに驚いています」と話していたジュニアさん。今回で塗装などもいろいろと新素材や新技法を試せたので、「次の創作物に反映させていきたい」と意欲を高めていました。次はどんな作品で私たちを楽しませてくれるのか、テンションが上がりますね。
<記事化協力>
ジュニアさん(@JrKase)
(佐藤圭亮)