それは「衣装の形を崩さない」「汚れや雨から守れるものを使用する」ということです。
ひとつずつ説明していきますね。-衣装の形を崩さない-
衣装は基本的にハンドメイドで作られており、とても繊細なものです。そのため、雑な扱いをすると形が崩れる原因になります。
・衣装以外のものと一緒の袋で持ち運ぶ(特に飲み物、シューズなどは絶対NGです)
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衣装はそのままの大きさでは持ち運べないため畳む必要がありますが、クラシックチュチュ(※)の場合、畳み方にも要注意です。(※クラシックチュチュとは、スカート部分が横に張り出したようになっている衣装。白鳥の湖の衣装を思い浮かべるとイメージしやすいでしょう。)
チュチュ(スカート部分)が下がってしまわないように、チュチュ部分を上に折り返すようにして畳みます。
チュチュを下向きに畳んでしまうと、本来横にピンと張っているはずのチュチュが下がって見栄えが悪くなってしまいます。
衣装は繊細なものであることを念頭に置き、丁寧な取り扱いをするように心がけましょう。-汚れや雨から守れるものを使用する-
大きめのショッピングバッグは衣装バッグとして使えます。
▼ショッピングバッグ▼・価格帯:100円から用意できる
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最近は、100円ショップや無印良品などでも大きめのショッピングバッグを安く手に入れられますよ。
また個人的には、バッグの口に面ファスナーがついているものはあまりおすすめしません。衣装(特にチュール部分)が引っかかってしまうからです。
大きめのショッピングバッグを用意するときは、ファスナーや面ファスナーの有無なども確認するようにしましょう。
バレエ用品店で販売している巾着型の衣装バッグもおすすめです。
▼巾着型バッグ▼・価格帯:2000円〜3000円台
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ほとんどの巾着型バッグがナイロンなど撥水性のある素材でできており、汚れや雨からも衣装を守れます。
また、持ち手が長いものも多く、両手が荷物で塞がっていても斜めがけにして衣装を持ち運ぶことができます。
デメリットはこれといってありませんが、強いて言うならバレエ用品店など専門店でしか購入できない点、そしてショッピングバッグに比べるとやや価格が高い点でしょうか。
・価格帯:5000円~6000円台
・入る衣装の数:1着
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衣装バッグには、クラシックチュチュ専用のバッグもあります。
円形になっており、チュチュの型崩れを防いでくれるのが最大のメリットです。持ち運ぶ際には、バッグを半分に折り曲げます。
チュチュを半分だけ収納した状態
筆者も使用しており、クラシックチュチュを持ち運ぶ際に重宝しています。巾着型の衣装バッグと同様、使わないときは小さく畳んでおけるのも特徴です。
なおデメリットとしては、ほかの衣装バッグに比べて価格が高い点や、クラシックチュチュ1着しか持ち運べないという点です。
そのため、筆者はクラシックチュチュはチュチュ用バッグで、ロマンチックチュチュ(スカートが長く、ふんわりと下に向かっている衣装のこと)は大きめのショッピングバッグで持ち運ぶというように使い分けています。
ロマンチックチュチュ
しかし、演目によってはクラシックチュチュが2着以上になるときもあるため、その場合はクラシックチュチュもショッピングバッグに入れて持ち運ぶこともあります。
チュチュ用のバッグは、コンクールで衣装が1着のときや、絶対に型崩れしたくないクラシックチュチュを持ち運ぶときに使うのがおすすめです。
3種類の衣装バッグの特徴やメリット・デメリットなどをご紹介しました。
ぜひ教室の先生や先輩の意見も参考にしつつ、衣装バッグを用意してくださいね。
何より大事なのは「衣装の形を崩さない」「汚れや雨から守れるものを使用する」ということです。
(上村舞)