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「シン・ウルトラマン」に衝撃をうけたファンが「自分だけのゼットン」を爆誕させてしまう 製作期間は約3週間


機械と生命の融合。野生のゾフィーが自分だけのゼットンを爆誕。

 2022年5月13日公開の映画「シン・ウルトラマン」。

 公開中の現在は、SNS上で関連ワードが度々トレンド入りするなど、話題の作品となっていますが、Twitterユーザーのぽてとさんは、鑑賞した際に受けた衝撃から、劇中に登場する「ゼットン」を立体造形で製作しました。

「ゼットン、完成。
シン・ウルトラマンを観て衝撃を受けたデザインからどうしてもゼットンの立体物が欲しくなり、資料集の没案やラフ案を取り込み自分だけのゼットンとして製作。
シンプルな立ち姿ながら、どの角度から見てもカッコよく見えるようにデザインした」

 現役大学生のぽてとさんは、大学でプロダクトデザインを学ぶ傍ら、趣味でものつくりをしています。「無いものは作る」の信条で、これまでには模型やガジェットなどを手がけてきました。

「無いなら作る」ものつくりを趣味とする投稿者。

ガンプラやガジェットなど作品のジャンルは多様。

 映画館内で受けたインパクトに、幼少期に見た「着ぐるみ」が脳裏をよぎったのが、ゼットン製作のきっかけというぽてとさん。「令和日本で大きくアレンジされたデザインは、『懐かしさ』と『斬新さ』を兼ねたものが深く刺さりましたね」と、語ります。

 「シン・ウルトラマン版ゼットン」は、TV放映版の「黒」を基調とした配色の「宇宙怪獣」とは対照的で、銀を基調とした機械的なフォルムが特徴的。

 今回ファンアートを製作するにあたっては、鑑賞時の記憶をベースに、現地で購入した設定資料集で情報を補足。それに加え、ぽてとさん自身の「らしさ」も取り入れた作品に仕上げられています。

シン・ウルトラマンを鑑賞しての「衝撃」から本作を製作した投稿者。

 「『原作』では、頭部や腕部の付け根は複雑なディテールとなっていましたが、これらをらせん状にデフォルメを行いました。ゼットンの特徴的な要素を抽出しつつも、自分の中で情報をかみ砕いて再構成しています」

頭部と腕部の付け根はらせん状にデフォルメ。

 本作はFusion360によるモデリングと、3Dプリンタでの出力、さらにそこから軸打ちと塗装を経て、約3週間の製作期間で完成させています。

Fusion360によるモデリング。

3Dプリンタで出力。さらに軸打ちと塗装を施しました。

 改めて投稿写真を見てみると、機械的要素が強かった“オリジナル”をベースにしつつも、体格はスリムになり、生物らしさもある「ゼットン」が写し出されています。腕を水平に上げて直立するポージングを再現しつつ、ぽてとさんは様々な角度から作品を撮影。製作のみならず撮影にもこだわったようすがうかがえます。

手を水平にしながら直立したポージング。

様々な角度から撮影を実施しています。

 「今は実物よりも『画面越し』に見られることが多いので、『完成写真もその作品の持つクオリティ』と考えて撮影しました。ポージングが単調だったので、どこから見ても魅力的なショットにするのには苦労しましたね」

 ぽてとさんにとっての作品は、撮影して写真に仕上げるまでがセット。その考え通り、投稿写真からは、ツイートにも書かれていた「シンプルな立ち姿ながら、どの角度から見てもカッコよく見えるようにデザイン」した意図が、ストレートに伝わるものとなっていました。

<記事化協力>
ぽてとさん(@zaku3runrun)

(向山純平)

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