漫画家集団CLAMP原作の「カードキャプターさくら」といえば、数度アニメ化もされた1990年代を代表する漫画作品。2016年からは「クリアカード編」として、少女漫画雑誌「なかよし」で連載中です。
そんな中で、「アトリエspana」の屋号でコスチュームや造形の作家活動をしているなめチルさんは、先日主人公「木之本桜」が着用するファンアートコスチュームを自作しました。
「春が来る~~さくらちゃんのお洋服を仕立てたくなりますわぁ~~~~」
木之本桜の親友「大道寺知世」のような口調のつぶやきを添えつつ、この日自身のTwitterに作品を公開したなめチルさん。
作るきっかけについてうかがってみると、「カラー扉を見た瞬間、『さくらちゃんらしくてお好みドストライク!絶対作るぅ~!!!』と思っていたんです」とのこと。言葉の端々からも察せられる通り、以前より「CCさくら」の熱心な読者なのだそうです。
本作は、白とピンクを基調とし、首元の桜の花飾りとフリルのチュチュが目を引くコスチュームに、王冠のような見た目の紐部分と先端の広い花弁が印象的なリングシューズで構成されています。これは、「クリアカード編」が連載開始された2016年「なかよし8月号」の、扉絵のコスチュームが題材となっています。
「イラスト全体の軽やかな雰囲気に、中学生になったさくらちゃん(木之本桜)を見て、『少し大人っぽさがあるとよいな~』と思って、実際に大人が着用できるサイズにしたんです」
素材には軽やかかつ、丈夫さも計算できるものを使用したというなめチルさん。それでいて、なかよしの扉絵でも魅せたように、「ケロちゃん」とともに大空を優雅に舞う「さくらちゃん」が連想できる作品に仕上げてました。
続く投稿も含めて、様々な角度からのコスチュームやシューズの全体像を紹介したなめチルさんですが、「アトリエspana」のブログでは、種々の花飾りをズームアップした様子や、網目状のショートグローブも紹介しています。
カードキャプターさくら劇中において、木之本桜が着用するコスチュームは、いずれも親友である大道寺知世が自作したという設定となっています。アニメ本編では、毎回それを着用して魔物と対峙する「さくらちゃん」に対し、その様子を絶対に逃すまいと、プロのカメラマンばりに撮影に勤しむ「知世ちゃん」という構図も印象的でしたね。
なめチルさんは、これまでにも幾度か「さくらちゃんのお洋服」を自作しています。それは衣装だけに限らず、「クロウカード編」において、「レリーズ!」の掛け声とともに、数多の魔物を封印する際に用いたステッキを制作したことも。
また、直近のTwitterの投稿では、原作第3巻の表紙にもなったメイド服と頭部に装着する猫耳を紹介されました。
首元とエプロン下に取り付けた鈴も含め、こちらも「(造形的意味で)知世ちゃんは実在した……?」と感じさせるクオリティとなっていました。ほえ~!
<記事化協力>
なめチルさん(@atelierspana)
(向山純平)