本日は、温々したい日に、横にいてほしいタイプです。
山東京山が『朧月猫の草紙』で、「たゞ人に近くして用をなすものは猫にまさりたるものなし」と記したのもうなずける、本日の美人猫。丸めた前脚、ポニョンとしたお腹、抵抗なく上げられてしまいそうな後脚と、そこかしこから全力の脱力感が伝わってくる一枚です。そして見つめざるを得ないのは、鼻の下のチョビ髭風模様。見つめるたびに触りたくなり、抱き上げて顔を擦りよせ口づけしたくなる、不思議な不思議なブラックホールの入り口と言えましょうか。
[Photo by Idhren]