部屋を訪ねてきた野良猫

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ここはマヨルカ島のホテル。時間は午前2時半です。
真夜中に目覚めたLeiaさんは、母親のJodiさんとともにホテル客室のバルコニーに座っていました。2人はめずらしい日食の現象を見るために、英国からマヨルカ島へ旅行していたのです。
すると1匹の野良猫が近づいてきました。その猫は、日中に外で見かけた妊娠中の猫でした。でもまだ出産間近ではないようでした。やさしく声をかけて呼び寄せると、猫はそばにやってきました。さっそく2人はミルクをあげたり撫でたりしてかわいがったのです。
やがて猫はいったんその場を去りましたが、彼女たちはバルコニーのドアを開けたままにしていたため、すぐに戻ってきて部屋の中に入ってきました。そして人間が使わずに机の下にたたんで置いていた毛布のところへ、一直線に向かったのです。
「陣痛が来ているかのように落ち着かないようすでしたが、正直なところ、まだ出産するほどお腹が大きくないように見えました」とLeiaさん。猫をそっとしておくことにし、2人は再び眠りにつきました。
部屋で子猫3匹を出産!

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ところが午前4時半ごろになって、2人は目が覚めました。生まれたばかりの子猫の鳴き声がしたからです。なんと、野良猫はここで出産していたのでした。
LeiaさんとJodiさんは「猫が自分たちを信頼し、子猫を産むための安全な場所としてこの部屋を選んでくれたこと」に感動し、興奮もしました。実はLeiaさんは英国の自宅で2匹の猫を飼っている「大の猫好き」なのです。
彼女たちは母猫と子猫たちが無事かどうかを見守るために、ずっと起きていました。すでに2匹の子猫が生まれており、午前5時半頃には3匹目も無事に生まれました。3匹とも合併症などはなく健康な様子で、母猫がかなり若く見えることを考えると、安全にお産ができたことはすばらしいと2人は感じました。母猫は、さっそく熱心に赤ちゃんたちの毛づくろいをしていました。
猫の家族はその後数日間、この部屋にとどまりました。2人は出産直後の母猫にストレスを与えたり、すぐに移動させたりはしたくなかったからです。そして新鮮な餌や水、清潔な寝床を用意し、安心できるようにして母猫を休ませてあげました。同時に母猫が望めば子猫を連れて出ていけるよう、バルコニーのドアも開け放っておいたのです。しかし、母猫はその場にとどまりました。
「母猫が体力を回復して子育て生活に移行できるよう、時間を与えてあげたかったのです」とLeiaさん。
猫家族は安全な保護施設へ

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4日目になると、母猫は2人が目を覚ますのをじっと待つようになりました。そして自分が10分間ほど外へ出かける間、人間たちに「子猫たちのことを見守ってほしい」と頼むような視線を向けたのです。その場を出て行っても、猫はまたすぐに戻ってきました。
猫たちのようすを見守り、かわいがり、餌や水を補充したりと忙しい2人でしたが、マヨルカ島での観光は通常通り続けたといいます。そして滞在期間ギリギリまで猫家族の世話をすることを決めました。
当初、予期せぬ「猫の宿泊客」をホテル側がどう反応するかわからず、猫家族が路上に追い出されてしまうのではないかと心配していた2人ですが、ホテルは猫のために地元の保護団体「Amigos de las Patitas」を探し出し、さらにその団体へ100ユーロ(約1万8千円)を寄付してくれました。その後この保護団体は母猫を「Nala」と名付け、一時養育家庭を見つけてくれました。
Leiaさんはいまもこの団体と連絡を取り合い、猫たちの近況を確認しています。近々またマヨルカ島を訪問する予定なので、まだ新しい飼い主が見つかっていなければ、ぜひ猫家族と再会したいと願っているそうです。
出典:Woman Finds Stray Cat in Hotel Room, Then Comes Unexpected Arrival
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