猫にもそれぞれ『利き手』があるの?

猫にも、何かをするときに左右どちらかの前足を優先して使う傾向が見られることがあります。例えば、容器から食べ物を取り出す、階段を降り始める、何かをまたぐといった動作を繰り返し観察すると、同じ前足を先に使う猫もいます。
ただし、すべての猫に明確な「右利き」「左利き」があるわけではありません。左右をほぼ均等に使う猫もいますし、行動の種類によって優先する前足が変わることもあります。
そのため、愛猫の利き手を調べる場合は、1回の動作だけで判断しないことが大切です。同じ行動を複数回観察し、どちらの前足を使うことが多いのかを確認してみましょう。
猫の『利き手』を見極めるコツ

愛猫の利き手を知りたい場合は、日常生活の中で左右どちらの前足を先に使うことが多いか観察してみましょう。猫に無理な動作をさせる必要はなく、遊びや普段の行動の中で自然に確認するのがおすすめです。
おやつを取るときの前足を見る
おやつを前足で取ろうとするときは、左右どちらを使うことが多いか観察しやすい場面です。安全に前足を入れられる容器などを使い、中のおやつを取ろうとしたときの前足を確認してみましょう。
ただし、ガラス製など割れる危険のある物や、前足が抜けなくなるような細い容器は使用しないでください。1回だけで判断せず、複数回試してどちらの前足を選ぶことが多いのか記録すると傾向をつかみやすくなります。
おもちゃに手を伸ばす様子を見る
猫じゃらしなどで遊んでいるときも、左右どちらの前足を先に出すことが多いか確認できます。猫の正面付近でおもちゃを動かし、最初に伸ばした前足を観察してみましょう。
毎回右側や左側ばかりからおもちゃを出すと、位置の影響で使う前足が偏る可能性があります。なるべく左右に偏らない位置から遊び、複数回観察して判断することがポイントです。
段差を降りるときの前足を見る
段差や階段を降り始める際に、どちらの前足を先に出すことが多いかを見る方法もあります。おやつやおもちゃを使わなくても、普段の生活の中で自然に確認できるのがメリットです。
ただし、立っている向きや段差の形、周囲の物などによって使う足が変わる場合があります。数日間にわたって何度も観察し、「右から始めることが多い」「左が多い」といった傾向を探してみましょう。
猫の利き手には性別による傾向がある?

猫の利き手については、性別との関連を調べた研究もあります。研究によって方法や結果には違いがありますが、集団として見るとメスは右前足、オスは左前足を優先する傾向があることが報告されています。
ただし、「オス猫は左利き、メス猫は右利き」とすべての猫に当てはめることはできません。オスでも右前足を多く使う猫はいますし、メスでも左前足を使う猫や左右に明確な偏りがない猫もいます。
また、こうした傾向に性ホルモンなどがどの程度関係しているのかについても、単純に結論づけることはできません。あくまでも集団として見られた傾向として捉え、実際には愛猫自身の行動を観察してみるとよいでしょう。
まとめ

猫にも、人間の利き手に似た「左右どちらかの前足を優先して使う傾向」が見られることがあります。おやつを取るときやおもちゃに手を伸ばすとき、段差を降りるときなど、日常のさまざまな行動から愛猫の傾向を観察できます。
研究では、メスは右前足、オスは左前足を優先する傾向が報告されていますが、すべての猫に当てはまるわけではありません。1回の動作だけで右利き・左利きと決めつけず、愛猫が普段どちらの前足をよく使っているのか、楽しみながらじっくり観察してみてください。
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