猫をうっとりさせるブラッシングテク5選

皮膚が薄い猫に、ブラシをゴシゴシ当てるのは絶対NG。正しいブラッシングの方法とブラシ選びのコツまでマスターして、愛猫うっとりブラッシングタイムを過ごしましょう。
今日からすぐに試せる実践的な方法をご紹介します。
1.猫の好みのスポットから始める
最初は、あごの下や口の周りなど、猫が好むところからはじめましょう。猫によっては、耳の後ろを好む子もいるかもしれません。
はじめにリラックスした状態になってから、だんだんお腹や足先などの敏感な部分に移行すれば、猫も抵抗せずに受け入れてくれるようになります。
最初にリラックスできると、その後も気持ちよく協力してくれますよ。
2.毛の流れに沿ってブラッシング
ブラッシングをするときは、毛の向きを理解することが大切です。毛の流れに逆らうと毛根が引っ張られて不快に感じることがあります。
毛が生えている方向に沿って、頭から尻尾に向かって進めていきましょう。多くの猫は、これでリラックスできます。ただし、抜けたアンダーコートを取るときは、やや逆毛で皮膚からすくい上げるように梳かすと、抜け毛が取れやすくなります。
3.安定した動きでリラックス効果を
猫のブラッシングは、一定のリズムを保ちましょう。ゆっくりめで1ストローク2〜3秒程度の規則正しい動きで、同じくらいの速度でくり返していると、猫も目を閉じて気持ちよさそうに身をゆだねるようになるでしょう。
電車のガタンゴトンという音と揺れが眠くなるように、猫も同じリズムを繰り返しているとリラックス効果が高まります。
猫が予測できるリズムで続けるのがポイントです。
4.敏感な部位には特別な配慮を
おなかや後ろ足は急所にあたるため、嫌がる猫は多いものです。本能的に警戒することもありますし、毛の質も違うので、ほかの部分より刺激が強く感じられることもあります。
嫌がる場合には、無理をしないことも大事です。ゴシゴシやらずに1~2回程度のストロークで止めておく、あるいは、ブラシの種類を選んで使用すれば、猫がすんなり受け入れることも。
どうしても無理なら、そこだけはブラシを使わないようにしましょう。
5.ご褒美とセットでポジティブな体験に
ブラッシング後のご褒美は、猫にも飼い主にもうれしいメリットがあります。
ご褒美を通して、ブラッシングは楽しいと学習させることで、日常的にも受け入れやすくなります。また、飼い主にとっては、猫が落ち着いて受け入れることで、毛玉予防や皮膚チェックなどの健康管理もラクにできるのです。
ご褒美は食べ物だけでなく、ほめ言葉もご褒美になります。ブラッシング中におとなしくしているときや、敏感な部位もブラッシングできたときは、たくさん褒めてあげましょう。
猫が喜ぶブラシのタイプ別解説

猫用のブラシにはいくつかの種類があり、その機能もそれぞれ異なります。愛猫の好みや用途に合わせて使い分けましょう。
スリッカーブラシ
スリッカーブラシは、細い金属の針でできていて、猫用ブラシではとてもスタンダードなタイプです。
くの字に曲がった針が、抜けた毛を効率的に取り除いてくれます。特に長毛猫や毛量が多い猫、換毛期で抜け毛が増えているときには、かなりすっきりできるので、多くの猫が気持ちよく受け入れやすいブラシです。
短毛種でも定期的に使うことで、毛並みを良くし、毛玉予防にも効果的です。ただし、針を皮膚に強く当てすぎると傷つける可能性があるため、気を付けながらブラッシングすることが大切です。
ピンブラシ
ピンブラシは、針金がまっすぐで先端に丸い樹脂製のピンが付いているのが特徴です。
先端が丸いため皮膚への刺激が少なく、敏感な猫でも嫌がりにくい傾向があります。長毛種や毛量の多い猫の毛玉をほぐしながら、適度なマッサージ効果で猫がリラックスできるのも魅力です。
針金が太くストレートなため、短毛猫の場合、抜けた毛が舞い散りやすい傾向があります。
ラバーブラシ
柔らかいゴム素材でできたブラシで、猫の毛をやさしく取り除きながらマッサージ効果も得られるアイテムです。猫同士でグルーミングしているような感覚なので、ゴロゴロと喉を鳴らす猫も。短毛種の猫や敏感肌の猫、ふつうのブラシだと嫌がる猫にも安心して使えます。
ラバーブラシには、手袋型のものがあり、手にはめて撫でるだけでブラッシングができるため、スキンシップを楽しみながらお手入れができます。特にブラシに慣れていない猫でも受け入れやすいのが特徴です。
静電気が起きにくいというメリットはありますが、ブラシについた抜け毛が取りにくいという難点も。
アンダーコートトリマー
猫の毛の二重構造のうち、内側の柔らかいアンダーコート(下毛)を効率的に取り除く金属製のブラッシング用品です。
すきバサミのような形状の刃が、通常のブラシでは届きにくい奥の毛をキャッチして、抜け毛や毛玉など猫の負担を軽減します。換毛期に毛づくろいで苦労している猫にとっては、すぐにすっきりできるうれしいツールです。
特に長毛種の猫や、換毛期に大量の毛が抜けるタイプにおすすめ。ふだんは週1〜2回程度、換毛期には頻繁に使用することで、毛づくろい時の抜け毛の飲み込みも防げます。
獣毛ブラシ
豚毛や馬毛などの天然の動物の毛で作られた獣毛ブラシは、抜け毛を取り除くよりは毛艶出しとして仕上げに使用します。
天然素材の柔らかな感触で、スリッカーやアンダーコートトリマーのような金属と比べてかなり柔らかいので、皮膚を傷つけにくく、ブラッシングされる猫の負担も一番少ないのが特徴です。
ただし、獣毛ブラシは、抜け毛除去が目的のブラッシングと異なり、抜け毛の除去率は低下します。毛艶出しや猫との楽しいコミュニケーションツールとしても活用しましょう。
まとめ

猫によって、ゴシゴシされるのが好きな子もいれば、やさしいブラッシングを好む子もいます。ブラッシングをする際は、猫の様子をよく観察しながら進めることが大切です。
今回紹介した5つのテクニックはもちろん、愛猫が喜ぶブラシのタイプを選んで楽しく気持ちよくブラッシングタイムを過ごしましょう。
適切な方法で行えば、抜け毛の除去や皮膚の健康維持とともに、飼い主とのコミュニケーションの時間としても充実します。ぜひ愛猫にぴったりのブラッシング方法を見つけてくださいね。
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