1.愛情や信頼の表現

猫の「鼻チュー」は、愛情や信頼の気持ちを表現していると考えられています。飼い主さんや仲間猫に対して好感を持っていることを伝えているというわけです。猫はリラックスしており、飼い主さんや仲間猫と過ごす時間を満喫しているといえるでしょう。
もともと、猫は非常に警戒心の強い動物です。鼻チューは自分から相手の領域に踏み込んでいるものであり、敵意のある相手にすることはありません。つまり、心を許している相手にしか見せない行動なのです。
鼻チューをされたときには、優しく受け止めてあげると喜びます。「大好きだよ」と落ち着いた声色で伝えてあげてもいいでしょう。安心して鼻チュー出来ることが、信頼感をさらに深めることにも繋がります。
2.序列の確認

「鼻チュー」は基本的に好意の現れですが、少し違う意味を持つこともあります。それは、相手との関係を確認するというもの。ニオイを嗅いで相手の情報を確かめ、どちらが優位なのかチェックしているということでしょう。
猫は群れで狩りをする動物ではなく、基本的には単独で行動します。しかし、だからこそ相手との力関係が大切です。関係性が曖昧なままでは、無駄な争いを招く危険性があるからです。
鼻チューをして相手との序列を確かめると、万が一にトラブルが起こったときに迅速な判断が取れるようになります。強者はテリトリーを死守し、弱者は喧嘩を避けてテリトリーを変更することになるでしょう。前もって序列を決めておくことは、猫自身の怪我を防ぐことにも有効なのです。
3.猫社会の挨拶

多頭飼いにおいて新しい猫を迎えたときに、猫同士が鼻チューをしている場面を見たことがないでしょうか。まだ関係性の浅い相手に鼻チューをするのは、猫社会における「挨拶」といわれています。
猫は非常に嗅覚がよく、ニオイで相手の状態を察知することが出来るそう。鼻チューをすることで、飼い主さんや仲間猫の体調や機嫌を知ることが出来るのです。情報交換をした上で、仲間としてスキンシップを取ることもあります。
鼻チューはお互いにリラックスするための行為でもあり、基本的には「仲良くしたい」という好意の現れです。もし、新しい猫を迎えたばかりであれば、猫同士や家族との距離を縮める第一歩と考えてもいいかもしれません。
4.絆を深めるためのスキンシップ

もともと大好きな飼い主さんや仲間猫に対して、さらに親密になりたくて「鼻チュー」をすることも。つまり、スキンシップの一環として鼻チューをしていることになります。挨拶や確認などの鼻チューよりも、甘える気持ちが強い状態といえるでしょう。
猫は一匹狼なイメージがあるかもしれませんが、意外とコミュニケーションを必要とする動物です。野良猫の中にも社会性があり、仲の良い猫と一日中じゃれあっていることもあります。他者とスキンシップを取ることで、猫自身がリラックス出来るというメリットもあるようです。
鼻チューの他に、体をスリスリ擦り付けたり、ゴロンと転がってお腹を見せるときは、甘えたい気持ちがあるのかもしれません。信頼を寄せている状態でもありますので、優しく撫でてあげるといいでしょう。
まとめ

猫が鼻チューをするのは、基本的には心を許している相手だけです。非常に無防備な状態になる行為のため、信頼出来ない相手には絶対にすることはありません。猫から鼻チューをされたら、深く愛されている証拠だと思っていいでしょう。
一方、ある程度信頼のおける相手に対して、確認の意味で鼻チューをすることもあります。相手と情報交換をすることは、人間でいえば名刺交換をしているようなもの。相手のさまざまな情報から、関係性を再確認したり、甘えていいかどうか確かめている場合もあるでしょう。
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