1.もともと高いところが好き

1つ目の理由は、「もともと高いところが好き」というものです。
イエネコの祖先、リビアヤマネコの時代から、猫は樹上などの高い場所を好んで生活していました。高いところにいれば、天敵から襲われるリスクも減り、なおかつ、獲物の動向も見渡せます。多くの猫がキャットタワー好きなのも、その習性の名残です。
つまり、愛猫が飼い主さんの肩に乗りたがるのは、ある意味、いまだに残る野生の記憶に突き動かされているからです。
愛猫からすれば、飼い主さんの肩は、木登り感覚で遊べる手軽なレジャー施設のようなものかもしれません。
ほどよいぬくもりと決して爪を立てない奥ゆかしさを感じつつ、愛猫のどっしりした重みをその華奢な肩で、思う存分に受け止めてあげてください。
2.何だかしっくりくる

2つ目の理由は、「何だかしっくりくる」というものです。
猫は感覚の世界に生きる動物で、居心地の良さを何よりも最優先します。人間にとってどれだけ都合が良くても、猫自身の感覚に合わなければ、見向きもしてくれません。
この論理に即して言うと、愛猫が肩に乗る場合、しっくりくる肩だけを周到に選び抜いている可能性があります。
仮定の話として、たとえば、家族のうち、父親と母親、妹はNG対象で、高校バレーのエースアタッカーの長男だけがなぜか愛猫から逆指名を受けたとします。
このケースでは、愛猫が長男の肩に試乗した際に、約2m近い長身と強烈なスパイクを生み出す三角筋の見事な発達ぶりなどから、眺望、感触、安定感、3点において、「めっちゃええやん!」と総合判定を下した結果の選択です。
いくら高いところが好きな猫でも、居心地が悪ければ、わざわざ乗ろうとは思いません。家族のなかで、特定の人に限って肩乗りするのは、何らかの要因によって、愛猫から全面的に気に入られた証拠と言えます。
3.安心感に満たされる

3つ目の理由は、「安心感」です。
猫が重視する快適性は、多くの場合、安心感とワンセットです。安心感があってこそ、はじめて猫はのびのびとした気持ちで過ごせます。
愛猫が大好きな飼い主さんの肩に乗ると、乗り心地抜群なうえに、子猫の頃から馴れ親しんだ匂いや絶妙な体温もより身近に感じられます。しかも、抱っこや膝乗りでは味わえない極めつきの展望です。
しゃがんだ飼い主さんの隙を突いて、ついつい趣味のショルダー・クライミングを始めてしまうのも無理はありません。愛猫の肩乗りは本能に基づいた行動であり、その先には、日頃から追い求めてやまない快適性という名の頂きがあります。
ちなみに、愛猫にショルダー・クライミングを勧める方法もあります。
まず、キャットタワーなどの高いところにいる状態で、飼い主さんがしゃがみ込んで、これ見よがしに愛猫に肩を見せつけます。ついでに肩を指でトントンと叩くと、愛猫の興味が倍増するかもしれません。その際には、おやつやおもちゃを使うのもコツです。
いったん肩乗りが成功し、「絶景や!」と満足してくれたら、以降もチャンスを狙って、愛猫が飼い主さんの肩を奪いに来るでしょう。きっと愛猫家ならではの醍醐味をたっぷり味わえるはずです。
まとめ

愛猫の「肩乗り」に憧れを抱いてやまない飼い主さんもいることでしょう。愛猫に肩に乗ってもらうためには、まずは、その理由を突き止めなくてはなりません。
今回は、愛猫が飼い主さんの肩を好む要因として、「根っからの高所好き」「しっくりくる」「安心感」という3つのキーワードを取り上げました。
愛猫は、同じ家族のなかでも、「気に入る肩」と「気に入らない肩」をシビアに峻別しています。肩に乗ってもらえるかどうかは、まさに愛猫次第です。
もし愛猫が自分の肩に登ってくれたら、「膝乗り」に加え、名飼い主さんとしての勲章がまたひとつ増えたことになります。本文で紹介した内容が、その道しるべとなれば幸いです。
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