1.オキシトシンの分泌を促す

猫と触れ合うことで、私たちの脳内で「オキシトシン」というホルモンが分泌されます。オキシトシンとは、別名「幸せホルモン」または「愛情ホルモン」とも呼ばれる神経伝達物質のひとつです。自律神経を整える効果やストレスの軽減、幸福感の向上に寄与しています。
オキシトシンは、家族とのスキンシップや会話、愛情を感じたときなどに分泌が促されるとされており、猫を撫でることでも飼い主さんのオキシトシンレベルが上昇します。同時にストレスホルモンであるコルチゾールが減少することも確認されています。
つまり、猫と触れ合うことで、私たち人間はストレスが軽減して幸せな気分になれるのです。
2.骨が丈夫になる

猫の「ゴロゴロ音」には、骨を丈夫にする効果があると言われています。
最近の研究では、猫のゴロゴロ音と同じ周波数の振動を与えた人は、そうではない人と比べて骨密度が改善されたという報告があり、骨粗しょう症の治療や予防効果が期待されています。また、猫のゴロゴロ音には、骨折の回復を促す効果も。
これらの効果は、ゴロゴロ音の周波数が影響していると考えられています。猫のゴロゴロ音は周波数が「25〜50Hz」の低周波音で、骨密度を高めたり、骨折の治癒を助けたりする周波数と一致しているのだそうです。
3.脳が活性化する

猫とのコミュニケーションは、私たちの脳を活性化させる効果があります。とくに、脳の前頭前野の活動が活発化し、認知能力に良い効果をもたらすことがわかっています。どうやら、猫の気まぐれな性格が関係しているようです。
たとえば、猫の名前を呼んだときにいつもは来るのに、今日は来ないといったとき「あれ?なんで来ないのかな?」「待っていれば来る?」と考えるでしょう。このように、猫の気持ちを考えたり、次の行動を予測したりすることが、前頭前野を活発にしている可能性があると言うのです。
前頭前野が活発化して、認知能力に良い影響を与えることで、認知症の予防にもつながると考えられています。
4.リラックスさせてくれる

猫と過ごす時間は、心身のリラックスにつながります。存在だけでも癒やされるのですが、猫のゴロゴロ音が副交感神経を優位にするためだとされています。
猫のゴロゴロ音には、筋肉の緊張をほぐす、ホルモンバランスを整えるといった効果があるとされており、飼い主さんの心拍数や血圧を低下させ、リラックスさせる効果が期待できるというのです。さらに、心臓発作や脳梗塞のリスクが低下するという研究報告もあります。
猫との触れ合いは、孤独感の軽減や精神的な安定をもたらすなど、心身の安定と健康に大きな影響を与えていると言えるでしょう。
猫との暮らしをお金に換算すると…

猫との暮らしは人間にとってさまざまなメリットがあることがわかりました。では、猫との暮らしにはどのくらいの価値があるのでしょうか?
イギリスのある研究チームの発表によると、猫や犬などのペットを飼うことで年収70,000ポンド(約1,380万円)相当の幸福度向上効果があるとされています。
さらに別の研究では、猫との触れ合いが心身の健康を促進し、医療費の削減や生産性の向上につながる可能性が示唆されています。
さまざまな研究結果から、猫との生活には単なる癒やし以上の価値があることが明らかになったと言えるでしょう。
まとめ

猫は可愛いだけでなく、私たち飼い主に対して多くの良い影響を与えてくれる存在です。オキシトシンの分泌促進、骨の健康促進、脳の活性化、リラックス効果、さらには金銭的な価値に換算できる幸福度向上など、猫との生活は多岐にわたる恩恵をもたらします。
猫と暮らすことで得られる恩恵は、健康面だけでなく、心の安定や人生の充実感にもつながります。だからこそ、私たちも猫にとって心地よい環境を整え、信頼と愛情に満ちた関係を築いていくことが大切なのです。
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