1.避妊去勢手術をしていない猫

避妊手術をしていない猫は、した猫に比べて乳腺腫瘍や卵巣腫瘍のリスクが高くなると言われています。
乳腺腫瘍は10歳前後の猫で発生し、その多くが悪性と言われています。猫の腫瘍の中でも比較的多い腫瘍とされており、非常に注意が必要な腫瘍です。
子猫のうちに避妊をするとさらに予防効率がよく、6ヵ月未満で避妊手術をすると、乳腺腫瘍の発生をほぼ防ぐことが可能とされています。さらに猫ではそこまで多くないですが、卵巣にできる卵巣腫瘍も避妊手術をすることで防ぐことができます。
また、去勢手術をしていない猫は精巣腫瘍になるリスクがあります。精巣腫瘍は猫では比較的稀な病気ではありますが、特に停留精巣(陰睾)と言い、精巣が正常な位置に下りておらず、お腹の中などに残ってしまっている場合には、精巣腫瘍になる危険性が高いため、去勢手術をすることをおすすめします。
︎2.タバコの煙がある空間にいる猫

人でも副流煙は、体へさまざまな悪影響を及ぼしますが、猫でも同じと考えられています。具体的にはタバコの煙を日常的に吸い込む猫は、悪性リンパ腫に罹患(りかん)する確率が高くなると報告されています。
特に猫はグルーミングをする動物のため、タバコの煙の付いた毛を舐めることでも、タバコの悪影響を受けてしまいます。
猫のいる家庭では禁煙が望ましいですが、どうしてもタバコを吸いたい場合には、猫がいない場所で吸うことや、タバコを吸った時に着ていた服を着替えてから猫に会う、タバコを吸った後は手を洗ってから猫に触るなど、十分な対策をとることが大切です。
︎3.日向ぼっこが好きな白い猫

多くの猫は日向ぼっこが好きですが、特に白猫の場合は日向ぼっこのしすぎに注意が必要です。
白猫はメラニン色素が少ないため、紫外線の影響を受けやすく、日光の影響を受けやすいと考えられています。そのため日光を浴びすぎると、日光皮膚炎という皮膚炎を起こしやすくなり、この皮膚炎が悪化してしまうと、扁平上皮癌になることがあります。
白猫以外でも、部分的に白色がある猫や色素の薄い色の猫も注意が必要です。
予防法としては、UVカット効果のある窓ガラスやカーテンにしたり、日向ぼっこをする時間を制限したりすることが有効です。
︎4.歯磨きをしていない猫

猫は口の中に腫瘍ができることが比較的多く、その中でも口腔内扁平上皮癌は悪性度が高く、早期発見・早期治療が望ましいです。
歯磨きをしていない猫は高齢になると歯周病になりやすく、その症状が猫に多い口腔内扁平上皮癌の症状と非常に似ているため、歯周病と勘違いされて発見が遅れる場合があります。
具体的には、口を気にする仕草やご飯を食べにくそうにする、歯からの出血、歯がぐらつく、口臭がする、歯肉がボコボコするなどの症状が見られます。
さらに、普段歯磨きをしていない猫は口周りを触られることに慣れておらず、気になった症状があっても口の中を観察しにくいことも、発見が遅れる一因です。
口腔内腫瘍を早期発見するためにも、猫が小さいうちから歯磨きに慣れさせることや、歯周病のような症状が見られた場合には放置せず、一度動物病院で口の中を診てもらうことが、がんの予防や早期発見につながります。
︎まとめ

「がん」は比較的高齢になってから意識することが多い病気だと思いますが、罹患しにくくするための対策は若いうちから行う必要があるものが多いです。
「あの時こうしていれば…」と後悔しないためにも、ご紹介したような対策を始めることが大切です。
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