愛猫が「心を閉ざす」原因4選

1.予期せぬアクシデントが起こった
思いがけないアクシデントは、猫が心を閉ざす原因になることもあります。
例えば、以前筆者の愛猫は、キッチンで調理中に、興味本位でコンロ付近に上がってきたことがありました。ちょうど火を使っていたタイミングだったため、ヤケドが心配で、とっさに大声を出してしまったところ、愛猫は驚いてベッドの下に隠れてしばらく塞ぎこんでしまいました。
他にもよくあるのが、足元にいる猫に気づかずに、うっかり踏んでしまうというケース。こうした故意ではない出来事でも、猫に不信感を与えてしまうことがあるため、適切にフォローしましょう。
2.激しく叱られた・体罰を受けた
怒鳴りつけるように叱ることや、猫を叩くことは、正しいしつけではありません。たとえいたずらをやめさせることが目的でも、猫はその理由を理解できず、「恐怖心」だけが植え付けられてしまうことになります。
聴覚の優れている猫にとっては、私たち人間が思っている以上に大きな声量に聞こえてしまうため、なるべく穏やかな声を意識できるといいでしょう。
叱るときは「手短」に、そして猫にネガティブな印象を残さないよう「愛猫の名前を呼ばない」ことがコツです。
3.環境に大きな変化があった
猫は、環境の変化が苦手な生き物です。
特に、引っ越しや新たな家族を迎え入れたタイミングは、猫に大きなストレスがかかるでしょう。縄張り(自宅)が突然変わってしまうことや、見知らぬ存在(新たな家族)が縄張りに入り込んでくることに、不安を感じやすいためです。
すでに猫を飼っていて、新たな猫を迎え入れる際には、先住猫と新入り猫のどちらにも配慮が必要です。お互いの存在に無理なく慣れてもらうために、段階を踏んで距離を縮めていく工夫をしてあげましょう。
4.通院・投薬によって過敏になった
猫の健康を守るために、動物病院への通院が必要になる場面があります。
とはいえ、病院帰りは気持ちが不安定になりやすく、一時的に八つ当たりのような行動を起こす猫もいるでしょう。飼い主さんは、猫をクールダウンさせるために、焦らずにそっと見守る姿勢で接してください。
また、お薬をごはんに混ぜたことがバレて、「飼い主が裏切った!」と誤解してしまうこともあるかもしれません。
それでも医療は、猫のために必要なこと。「かわいそうだからやめる」のではなく、猫のストレスができるだけ少なく済む方法を探りましょう。
信頼を失ったとき、猫の行動にどんな変化が起きるの?

猫は信頼を失うと、飼い主さんと積極的に関わることを避け、今までやっていたことをやらなくなる、などの変化が多く見られるようになります。
「甘えてくれていたのに、顔を見ると逃げるようになった」「リビングで過ごしていたのに、寝室の隅に隠れるようになった」といった変化が、典型的な例です。なかには警戒心が強まって、威嚇をしてしまう猫もいます。
そのような状態の猫に、無理にコミュニケーションを取ることは、かえって逆効果となります。猫が自分から歩み寄ってくれるまでは、優しく声掛けする程度にとどめ、猫が安心して過ごせる環境をつくることに意識を向けましょう。
まとめ

猫が心を閉ざす原因のなかには、猫も飼い主さんも予測できないことや、健康のためにどうしても必要なことが含まれます。
意図的ではないものも多いですが、猫になるべく不信感を与えないために、愛猫が苦手だと分かっていることや予測できる出来事には、あらかじめ対策を取っておきましょう。
また、もし猫に心を閉ざしたサインが見られるときは、無理にコミュニケーションを取るのではなく、猫に寄り添いながら関係を修復することが大切です。
猫がいたずらをしたときに強く叱っていないかなど、日頃の関わり方やしつけの仕方を見直すことも、信頼関係を深めるきっかけになるでしょう。
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