猫が排泄物に砂をかけない理由

1.トイレが気に入っていないから
砂をかけない原因のひとつとして考えられるのが、「トイレ環境に不満がある」ケースです。たとえば、トイレのサイズが小さすぎる、砂の種類やにおいが苦手、掃除が行き届いていないなどが挙げられます。
猫はとてもきれい好きなので、使い心地が悪いと「早く出たい」と感じ、砂をかけずに立ち去ってしまうことがあります。猫によってはニオイが気になって床やトイレのフチをかき、「砂をかけたフリ」だけする子もいるでしょう。
2.性格的に「気にしないタイプ」だから
猫も人と同じように、性格は十猫十色。几帳面な子もいれば、おおらかな子もいます。
もともと砂をかける行動は「排泄物のにおいを隠す」という本能に基づくものです。おうちで安全に安心して暮らしている猫は、「においを隠す必要がない」と感じている場合があります。
3.体調が悪くて余裕がない
体がだるかったり、排泄時に痛みがあると、砂をかける余裕がなくなることもあります。下痢や便秘、泌尿器系の不調がある場合は、トイレ行動全体に変化が見られやすくなります。
「最近砂をかけなくなった」「以前はかけていたのに」といった変化がある場合は、早めに動物病院で診てもらいましょう。見逃しがちな体調不良のサインかもしれません。
4.他の猫との関係が影響している
多頭飼いの場合、猫同士の関係性も影響します。順位の高い猫が、あえてニオイを隠さずに「ここに自分の存在があるよ」と主張している場合があります。逆に、守られる側の猫は、母猫のような存在の猫と同居していると、砂をかけてくれることがあるため、甘える意味で砂をかけないことも。
このような行動は、縄張り意識や猫同士の微妙な関係性が関係していることがあるので、家庭内の猫たちの様子をよく観察してみましょう。
猫が砂をかけるように促すには?

まずはトイレの砂が汚れていたり、砂の量が少なすぎたりしないかをチェックしてみましょう。
他にも猫の体のサイズに合った広めのトイレに変える、砂を無香タイプにする、こまめに掃除するなど、猫がトイレを快適に使える工夫をしてみると砂をかけてくれるようになることがあります。
また、かけたときに静かに優しくほめると、「この行動はよかったんだ」と猫が学習することもあります。
ただし、無理やり教えようとしたり、怒ったりするのは逆効果です。猫はプレッシャーを感じると余計にトイレを避けてしまうこともあります。中には砂をかけずに過ごす猫もいるため、愛猫の特性として受け入れてあげましょう。
まとめ

猫が排泄後に砂をかけないのは、必ずしも「悪いこと」ではありません。性格や環境、健康状態など、さまざまな要因が関係しています。まずは落ち着いて観察し、合わせて気になる様子など必要があれば環境を整えたり、獣医師に相談してみましょう。
「この子はこの子なりの理由があるのかも」と思えるだけでも、少し気が楽になるかもしれません。猫とよりよい関係を築くために、行動の背景に目を向けてあげたいですね。
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