“猫初心者さん”にピッタリな猫種3選

これから猫をお迎えする予定のある飼い主さんの中には、猫と暮らすこと自体が初めてという方もいらっしゃるでしょう。
正直、猫種に詳しくない。どんな猫が育てやすいのかわからない。初心者さんであれば、これが素朴な疑問であり、最初に行き当たる不安ではないでしょうか。
そんな方のためにここでは、『初めてでも迎えやすい猫種』を3つ紹介いたします。
あわせて育てやすい理由や性格傾向、留守番の得意不得意、かかりやすい病気についても解説いたします。飼い主さんのライフスタイルと重ねながら参考にしてみてください。
1.雑種猫キジトラ(オス)

キジトラは原種であるリビアヤマネコに最も近い種類の猫だといわれています。厳密には雑種になりますが、人の手が加わる形での品種改良はなされていません。
ちょっぴりワイルドな雰囲気のあるキジトラですが、特にオス猫は初心者の方にピッタリなのです。その理由を紹介いたします。
懐きやすい
オスのキジトラは、メスと比べて警戒心が薄く、打ち解けやすい傾向にあります。特に飼い主さんに対して甘える子が多いので、接しやすいと感じるでしょう。
スキンシップやコミュニケーションが取りやすい猫は関係作りが進みやすいため、絆が深めやすいのです。
体が丈夫
キジトラは人の手が加わっていないナチュラルな猫のため、遺伝子系の疾患を引き継いでいる心配がありません。
よって比較的、丈夫な猫が多いのが特徴です。基本的なお世話さえしっかりできていれば健康を維持しやすいことも、育てやすいポイントです。
お世話がしやすい
キジトラは短毛種なのでブラッシングの手間がかかりません。その点はお世話がしやすいでしょう。
お世話のポイントは新鮮な飲み水がいつでも飲める環境を整えること・1日数回に細分化した食事を用意すること・トイレを清潔にすること・爪が伸びたらカットしてあげることなどです。
丈夫とはいえ、全ての猫に共通する腎臓病や膀胱炎、尿路結石になるリスクは潜んでいます。特に水分補給ができるように促すことが大切です。
日中はマイペースに過ごせる
甘えん坊といえど、自立心が育ちやすいキジトラは、お留守番も問題なくこなせます。よって、共働きのご家庭でも安心してお迎えすることができるでしょう。
2.雑種猫茶トラ

薄い茶系の被毛をベースに濃い茶色の縞模様が入った猫を茶トラといいます。キジトラから派生した猫で、『O(オレンジ遺伝子)』が加わると茶トラになります。
ちなみに茶トラの多くはオス猫です。キジトラ同様に初心者さんでも接しやすい秘訣はどこにあるのでしょうか。
温厚でフレンドリー
茶トラは極めて警戒心が薄く、温厚でフレンドリーな性格傾向を持っています。初めての猫は思いっきり甘えてくれるタイプがいいとお望みの飼い主さんにはピッタリです。
お留守番は苦手なほう
性格傾向からも伝わってくるように、茶トラは人との密な関わりを好みます。よって、少々お留守番が苦手な場合があります。
どちらかといえば在宅ワークをしている方がいるご家庭や、一緒に過ごす時間を持ちやすいご家庭のほうが合っているかもしれません。
尿路結石に注意を
オス猫が多い茶トラが注意すべき疾患は『尿路結石』です。オス猫は尿道が狭いため、細かい砂状の結石でも詰まってしまう可能性があります。
毎日必ず排尿があること、尿にキラキラした結晶が混ざっていないことなどを細かくチェックしてあげてください。
お世話はキジトラと同様に
茶トラに求められるお世話も基本的にはキジトラと同様です。ただし強いていえば、水分補給に気を配ってあげてください。
上手に水分が取れるようになることで、懸念される尿路結石の予防につながります。
3.ラグドール

長毛の猫との暮らしに憧れがある初心者さんには、ラグドールをおすすめします。
被毛が絡まりにくい
ラグドールの被毛は長毛でありながら、絡まりにくいという特徴があります。よって、ブラッシングは2〜3日に1回のペースから始めても大丈夫です。
“まるでぬいぐるみ”な猫
ラグドールはその名の通り、ぬいぐるみのような猫です。個体差はあるものの、抱っこ好きが多く、抱かれると脱力してしまうそう。
おっとりとした印象が強く、滅多に怒ることがありません。激しい運動は苦手ですが、甘えっ子な特性を生かし、飼い主さんの後を追いかけるように仕向けると適度な運動になります。
またラグドールは大声で鳴くことも少ないため、集合住宅や赤ちゃんがいるご家庭でも安心です。
さらに、猫では珍しく従順な性格傾向が強いため、育てやすいという点からも初心者さん向けの猫といえるでしょう。
肥満や心臓の病気にご注意を
ラグドールは大型種に属する猫です。オス猫は5〜9kg、メス猫でも4〜7kg程まで成長します。(一般的な成猫の平均体重は3〜5kg程度)
このように大きく成長する猫はのんびり屋さんが多く、あまり体を動かすことを好みません。よって肥満や心臓の病気に気をつける必要があります。
また、ブラッシングを怠ると毛繕いの過程で飲み込む被毛の量が多くなってしまいます。これが結果的に、『毛球症(毛玉が胃や腸に詰まる疾患)』を招く恐れがあります。
さらにラグドールはペルシャ猫の血統を引き継いでいるため、腎臓系の遺伝子疾患に気をつけてください。
ラグドールをお迎えする際は、遺伝子検査を徹底している機関を選ぶと安心です。
まとめ

今回は、『猫を初めてお迎えする人』にピッタリな猫を3種紹介させていただきました。
ここで紹介した性格傾向や育てやすさは、あくまでもその猫の平均的な特徴です。個体差があるので、必ずしも合致するとは限らないことをご了承ください。
また、どの猫種もそれなりに手がかかります。愛猫が天寿をまっとうするその日まで一緒にいるビジョンを想像し、改めてどんなコを迎えたいか検討してみてください。
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