1.体温調節のために

猫の平均体温は人間よりも1~2度高めで、一般的な傾向では、寒がりで暑がりです。一日の間でも、日差しの加減によって寝床を変えるくらい、猫は快適性を重視します。
その観点で言うと、猫が好んで紙の上に座りたがるのは、体温調節のため、という可能性があります。
みなさんもご承知のように、新聞や雑誌、チラシなどの紙類は断熱性があり、たとえば、新聞を下に敷くだけで、夏は少しひんやりと、冬場はほの暖かく感じられます。
何よりも快適性を優先する猫からすると、おそらく、紙一枚分でも過ごしやすくなったほうがいい、という考えなのでしょう。むき出しの床や廊下ではなく、新聞などの紙の上に乗るのは、寒さや暑さをしのぐための合理的な判断、というわけです。
2.何となくしっくりくる

猫がこだわる快適性には、体温調節だけでなく、感覚的な要素も強く含まれています。
猫の場合、物事を判断する基準は、しっくりくるかどうかです。たとえば、飼い主さんが厳選した高級猫ベッドでさえも、気に入らなければ、即座に却下します。
新聞や雑誌、チラシといった紙類に落ち着きたがるのは、多くの猫が他の素材とはひと味違う感触の良さを感じているせいかもしれません。前述した通り、紙類は保温、保冷性もあるうえに、モゾモゾと触れば、カサカサという興味深い音も鳴ります。
何てことのない薄っぺらい紙にさえも価値を見いだす―猫たちは、どうやら人間とは異なる感覚世界を生きているようです。
3.もっとわたしを見てよ!

最後の3つ目は、「かまって欲しい」という気持ちです。
スリスリしたり、意味ありげに見つめたり、お腹をさらしてゴロンと転がったり、さまざまな方法を駆使して、愛猫は飼い主さんを誘惑してきます。個性的な行動に込められた思いは、ズバリ、「もっとかまってよ!」というものです。
新聞や雑誌、仕事の書類などの紙類に座りたがるのも、その典型例と言っていいでしょう。
たとえば、午後のひととき、飼い主さんがテーブルで通販雑誌を広げていると、愛猫がポンと飛び上がって、ちょうど読み終えたばかりのページに鎮座します。次のページを開こうとしても、愛猫は微動だにしません。
雑誌に居座り中の愛猫の気持ちは、「通販グッズよりも、大事なことってあるよね?」という主張です。「今さら言うまでもないことだけど、すぐにわたしを撫でなさい」。大好きな飼い主さんを通販雑誌に奪われて、ちょっとゴキゲン斜めです。
飼い主さんにかまってもらいたい愛猫は、たとえ受験勉強の追い込み時期でも、平気でテキストの上で長居します。やさしく受け止めて、愛猫なりの合格祈願だと思えたら、きっと難関志望校も突破できるはずです。
まとめ

愛猫が紙の上に座りたがるのは、他とは違う魅力や利便性を感じているからです。
今回の記事では、紙の上をわざわざ選ぶ理由について、3つの視点を取り上げました。可能性としては、体温調節や居心地の良さ、飼い主さんへのアピール、が考えられます。
別に説明してくれるわけでもないのですが、おそらく、愛猫の行動にはそれなりに理屈があるのでしょう。
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