︎1.年齢

猫は高齢になると体の脂肪や筋肉が低下してしまうため、気温が低くなると体の熱が奪われやすくなります。また、体内で作られる熱量も低下するため、成猫に比べて高齢の猫は体温が下がりやすいです。
冬になって高齢猫の足先が冷たい場合は、猫用のこたつや湯たんぽを使うなど、猫が寒い時に自由に暖まることのできる場所を準備しましょう。
反対に、生まれたばかりの子猫もまだ体温調節が未発達であり、毛も少ないので体温を奪われやすく、低体温症になりやすいです。寒い日や雨の日は外に出さないなど対策が必要です。
︎2.腎不全

腎臓は体内の老廃物を体の外に出す役割のある臓器です。腎不全になると、老廃物が体に溜まり細胞がエネルギーを作る力が落ちるため、体の熱を作る力が弱まってしまいます。
また、腎不全になると体全体の血液循環が悪くなります。血液は全身に熱を運ぶ役割があるため、腎不全の猫では体温が下がりやすくなり、足先が冷たくなることがあります。
︎3.動脈血栓塞栓症

猫の足先が冷たい時、危険な病気の一つに動脈血栓塞栓症があります。
この病気は猫に多い肥大型心筋症が原因で起こることが多く、心筋症によりできた血栓が猫の後肢の付け根部分にある動脈に詰まり、後肢への血流が滞ってしまう状態です。
足先が冷たくなる以外にも、肉球が紫色になる、足を引きずる、動かなくなる、痛みから大声で鳴き叫ぶ、部屋を駆け回りパニックになる、呼吸が速くなる、呼吸困難になる、などの症状が見られることもあります。
動脈血栓塞栓症は迅速な治療を行っても、致死率の高い非常に怖い病気です。足先が冷たい以外にも、上記の他の症状がどれか一つでも当てはまる場合は、緊急で動物病院を受診しましょう。
︎4.脊髄梗塞

脊髄梗塞とは、脊髄に血液を送る血管が詰まる病気です。血管が詰まることで脊髄の神経が正常に機能しなくなり、麻痺や四肢のふらつきなどの症状が急にあらわれます。
猫では比較的少ない病気ですが、原因が分かっておらず、前触れもなく突然発症するため注意が必要です。
足先が冷たくなる以外にも、足のふらつき、足の麻痺、足を引きずる、立ち上がれなくなる、尿が出なくなる、などの症状が伴うこともあります。
動脈血栓塞栓症と違う点は、脊髄梗塞では痛みを伴わないことが多く、命に関わることも少ないです。
しかしどちらの病気も迅速な治療が求められるため、足先が冷たいことに加えて、上記のような症状がみられた場合には、すぐに動物病院を受診しましょう。
︎まとめ

猫の足先が冷たいと感じた時には4本全ての足の温度を比べてみましょう。
全て同じくらい冷たいのならば冷えが疑われますが、いずれか一方、または両前肢のみ、両後肢のみが他の足に比べて明らかに冷たい場合には、危険な病気が隠れている可能性があります。
また、足先だけでなく体全体が冷たくなっている場合も重度の低体温症になっており、非常に危険な状態です。
これらの症状がみられた場合には、緊急処置が必要なためすぐに動物病院を受診するようにしましょう。
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