1.抱っこなどの強要と過干渉

猫は基本的に自立心が強く、自分のペースで行動したい生き物です。そのため猫によっては突然抱き上げられたり、長時間抱きしめられたりするのは、大きなストレスとなります。
なかでも睡眠中や、食事中などリラックスしている最中に突然触れられるのは、不安や恐怖を感じやすいでしょう。
もちろん、なかには抱っこが大好きな猫もいるので、猫のボディランゲージをよく観察し、猫たちの意思を尊重するのが第一です。
また猫と触れ合っている最中でも、猫が抱っこや触れ合いを嫌がるサイン、たとえば耳を後ろに倒す、甘噛みをする、唸る、といったサインが見られたら、すぐに猫を放してあげましょう。
2.大きな音や突然の物音を立てる

猫は非常に敏感な聴覚を持っており、人間には気にならないような音でも、猫にとっては大きなストレスとなることがあります。
たとえば掃除機の音、ドアの開閉音、テレビやオーディオの大音量、調理器具の音、叫び声や大声などは、猫を驚かせ不安にさせるのです。
猫の聴覚は人間の約3倍以上も敏感だと言われ、聞き取れる周波数の範囲も人間より広いといわれます。そのため人間には気にならない些細な音でさえも、猫にとっては不快な音となります。
日常生活の中で常に静かな環境を維持するのは大変かもしれませんが、愛猫のためにできるかぎりの対策をしてあげましょう。
具体的には掃除機をかける前に猫を別の部屋に移動させたり、テレビやオーディオの音量は控えめにしたり。雷や花火など、大きな音が予想される場合は、猫が安心できる静かな部屋や隠れ場所を確保しておくなどの安心できる対策をとるのもいいでしょう。
また猫が不安を感じたときも、猫が安心や落ち着きを取り戻しやすい環境を整えることも大切です。
3.生活環境を頻繁に変える

環境変化に敏感な猫にとって、安定した生活環境は、「安心」の基盤となります。
しかし一方で家具の配置を頻繁に変えたり、生活リズムが不規則だったり、引っ越しが多いなど、生活環境の急激な変化は猫に大きなストレスを与えてしまいます。
猫にとって自分の匂いが染み付いた場所や物は、安心できる拠りどころ。それらが頻繁に変わることで、猫は常に警戒心を抱き、混乱してしまうのです。
したがって引っ越しやリフォームなど避けられない環境の変化がある場合には、猫の落ち着けるスペースをあらかじめ確保し、安心できるにおいのついた毛布やお気に入りのおもちゃを置いてあげるなど、できる限り猫の心を安定させる工夫をしてあげましょう。
そして猫が安心して暮らせるよう、できるだけ安定した生活環境を整えてください。
4.トイレや食事環境が不衛生

猫はとてもきれい好きな動物なので、不衛生な環境は猫たちに強いストレスを与えます。
なかでもトイレの衛生状態は、猫のストレスに直結する重要な要素。たとえば猫砂の交換が不十分で排泄物が溜まったトイレや臭いが強く残っている環境では、猫は本能的に使用を避けようとします。
同様に、食事環境の不衛生も猫にとって大きなストレス要因となります。食器に古いフードが付着したまま新しいフードを与えたり、水が汚れていたりすると、猫は食事や水分摂取を拒否するようになるのです。
このような状況を防ぐためには、常に清潔な環境を保つことが不可欠です。
トイレはこまめに掃除し、砂を清潔な状態に保ちましょう。またフード食器も使用するたびに洗って食べ残しは破棄し、猫の食欲を減退させないようにしてください。健康管理のためにも、環境を衛生的に保つことはとても大切です。
まとめ

飼い主の何気ない行動が、猫の心に大きな影響を与えることは珍しくありません。
「かわいがっているつもり」「気にしていないだろう」という思い込みが、猫の不安の原因になっている可能性もあるのです。
そのため飼い主は猫の視点に立って考えて、今回紹介したようなことに注意し、猫が心からリラックスできる環境を整えてあげましょう。
ぜひ一度自分の行動を見直し、猫にとって本当に心地よい接し方を心がけてくださいね!
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