猫のルーツ・歴史に関する基礎知識3選

1.学術名は「フェリス・カトゥス」
学問や論文の世界では、どの動植物にも学術名がつけられているのを知っていますか?
猫の学術名は「フェリス・カトゥス(Felis catus)」であり、純血種や雑種を問わず「イエネコ」に分類されます。
学術名はラテン語に由来し、日本語にすると、フェリスは「猫」、カトゥスは「賢い」と訳されます。
猫には、魔よけの象徴やネズミ狩りに重宝されてきた歴史があり、古くから猫の賢さは評価されていたのかもしれません。
2.直系の祖先は「リビアヤマネコ」
猫の直系の祖先であるネコ科動物は「リビアヤマネコ」です。
およそ13万年以上も前から存在している動物で、現在もアフリカを中心に生息しています。
穀物を狙うネズミ退治に活躍したリビアヤマネコは、次第に人と共生するようになり、現在のイエネコへ派生したと考えられています。
毛柄はキジトラ柄にそっくりで、イエネコと体格差もほとんどありません。
なお、日本での猫の歴史は、平安時代の宇多天皇の飼い猫が最古の記録とされており、猫が定着するのには時間を要したようです。
3.「猫文化」が根付かなかった国もある
たくさんの人に愛されている猫ですが、宗教や文化的背景の影響を受け「猫文化」が根付かなかった国もあります。
代表的な国は「インド」です。
インドの宗教であるヒンドゥー教は、ネズミが神聖な扱いを受けているため、ネズミの天敵にあたる猫は、あまりよい印象にはならないのでしょう。
最近では、猫を飼う人も増えてきていますが、飼うとなれば完全室内飼いをすることが多いようで、街ではほとんど猫の姿を見かけることはありません。
猫の特性に関する基礎知識2選

4.「狩猟本能」は、野生時代から受け継がれている
猫には、野生時代からの「狩猟本能」が、色濃く残っています。
例えば、猫じゃらしに興味を持って遊ぶ行為も、その本能のあらわれ。獲物に見立てたものに反応し、忍び寄ってから一気に飛びかかる動きは、大型ネコ科動物とも共通しています。
家のなかを巡回するパトロールも、縄張り意識の名残です。
犬と違い、猫は骨格や筋肉のつくりがほとんど変化しておらず、その愛らしい見た目とは裏腹に、野生時代の身体能力が受け継がれているといえます。
5.「毛柄」の多さは、動物界トップレベル
猫ほど「毛柄」に豊かなバリエーションがあるのは、珍しいことです。
色や模様の出方を決める遺伝子が多く備わっており、交配や突然変異を繰り返していくうちに、多様な柄となっていきました。
一説によれば、人に飼われるようになったことで、敵から身を隠す必要が薄れ、白や茶トラのように目立つ柄でも生き残れるようになったと考えられています。
毛柄によって、性別に偏りが出ることもあります。例えば三毛猫は、遺伝子の組み合わせにより、オス猫となるのは非常に稀なケースです。
まとめ

猫は、リビアヤマネコが家畜化されていくなかで、イエネコとして派生した生き物と考えられています。
学術名はラテン語に由来しており、賢いという意味を表す「カトゥス(catus)」という単語も用いられています。
猫ならではの野生味あふれる姿や、個性豊かな毛柄も、世界中で愛される理由のひとつでしょう。
なかにはインドのように、猫文化があまり定着しなかった国もありますが、これからも多くの人にとって、かけがえのない存在であり続けるはずです。
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