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猫の『嘔吐物』6つの色別に見る原因と緊急度 見逃し厳禁なのは何色?


猫の嘔吐物の色は、飼い主がその緊急性を判断する手掛かりとなります。透明、白っぽい泡は緊急度が低く、主に胃液や唾液が原因です。黄色は中程度で、胆汁が混じった胃液が原因とされています。黄緑色や緑色、さらには茶色の嘔吐物はより深刻で、消化器の問題や異物摂取が疑われます。ピンクや赤色の嘔吐物には消化管出血が関与している可能性があり、黒色は特に深刻な状態と考えられます。これらの色はただの目安であり、正確な診断のためには獣医師の診察が必要です。黒や赤色の嘔吐物が見られた場合には速やかに受診することが推奨されます。また、嘔吐物を持参することで診断の助けになります。愛猫の健康管理には、その様子をよく観察し、早めの対処が重要です。

猫の嘔吐物を6つの色別で見る

猫の嘔吐を片づける飼い主

猫が吐いてしまったときは、可能であれば動物病院で診察してもらうのが一番ですが、病院へ行く前にどのくらい緊急性があるのかを飼い主さん自身が知っておくことも大切です。

嘔吐物の色ごとに、緊急性が低い順から紹介します。

1.透明、白っぽい泡(緊急度:低~中)

猫が吐く透明や白っぽい泡のような液体は、主に胃液や唾液です。

原因は、空腹による胃液の吐出が理由としては一番多く軽い胃の炎症、たまった毛玉を排出する前兆として吐くことも考えられます。また、季節の変わり目に吐きやすくなる猫もいます。

対策としては、空腹時間を短縮するために食事の間隔を短くし、少しずつ小分けにして与えることや、ブラッシング頻度を多くして抜け毛の飲み込みを減らすことが有効です。

ただしあまりに頻繁に吐く場合や食欲が落ちている場合は、胃が荒れている可能性もあります。

2.黄色(緊急度:中)

黄色い液体を吐いたときには、中程度の危険度があります。

これは胆汁を含んだ胃液で、透明の胃液に胆汁が混ざり黄色くなったもの。空腹時間が長すぎたことや胃腸の動きの低下、消化不良が原因と考えられます。

食欲がある場合、水分の多いウェットフードなどを少量から与え、吐き気が出ないかを確認します。もし、問題がなければ一日分の食事量を3〜4回に分けて与えるようにしましょう。

ただし、何度もくり返し吐く場合は膵炎や胆管炎の可能性があります。元気そうに見えても早めに動物病院を受診してください。

3.黄緑色、緑色(緊急度:高)

猫の嘔吐したものが緑色だった場合、胆汁が含まれています。

胆汁は消化を助けるために腸に分泌されますが、胃腸の運動が低下すると逆流し、胃に戻ることがあります。胆嚢や胆管の疾患、異物を飲み込んで腸閉塞を引き起こしている可能性などが考えられます。

また、猫草を食べた場合にも、透明の胃液が緑になることもあります。嘔吐が1回だけで、猫が元気で食欲もある場合は様子を見てもよいですが、嘔吐が続き、元気も食欲もないという場合は、早急に動物病院を受診する必要があります。

4.茶色(緊急度:中~高)

茶色の嘔吐は、判断が難しいケースです。

ドライフードや魚系の血合いのウェットフードを食べていると、フードの色が原因で茶色い嘔吐物になることがあります。この場合は、嘔吐物に消化されたフードが混ざっていることがあるでしょう。吐いた後にまた吐くことがなく、元気で他の異常が見られない場合は、特に心配しなくても大丈夫です。

一方、胃や腸からの出血が原因の場合は危険です。嘔吐物が茶色く、コーヒーかすや黒い砂のような粒が見える場合、胃や腸から出血している可能性があるため迅速な対応が必要です。

5.ピンクや赤色(緊急度:高)

嘔吐物がピンクや赤色のときは「出血したばかりの血液」の可能性が高く、消化管の上部(食道や胃)で出血しているかもしれません。

原因として考えられることは、口腔内の疾患、胃炎や食道炎、潰瘍、異物誤飲などが考えられます。また、事故などで消化管が損傷している可能性もあります。

鮮血を嘔吐するときは、通常すでに元気がないことが多く、食欲も低下していることがほとんどです。出血により貧血が起きている場合には、ぐったりしていることもあります。出血の程度によっては命に関わることもあるため、迷わずすぐに動物病院を受診してください。

6.黒色(緊急度:非常に高い)

嘔吐物の黒い色は、消化管の出血が原因として考えられます。出血した血液が胃酸や消化酵素と混ざり、消化されることで色が変わったものです。消化管内の出血は、すべて吐き出されるわけではなく、一部は腸を通って便として排出されることもあるため、黒い嘔吐の前後には黒い便が出ていることもあります。

黒色の嘔吐物は、潰瘍など深刻な状態で出血が進行している可能性があります。放置すると急激に状態が悪化することもあるため、早急に動物病院を受診することが必要です。病気によっては手術が必要となる場合もあります。

危険な色の嘔吐物を発見したら

病院に連れて来られた猫

赤や黒、茶色の嘔吐物をみつけたら、まず猫の状態を確認しましょう。元気の有無や呼吸、歯茎の色、体温なども確認しましょう。もし異常があれば、事前連絡を入れた上ですぐに動物病院へ行きましょう。また、何度も嘔吐を繰り返す場合は、嘔吐物の色に関わらず受診をおすすめします。

病院へ行く前に、嘔吐物の色や状態を写真に撮って、嘔吐した内容物や猫の様子を記録しておきましょう。可能であれば、そのまま嘔吐物を持って行くと、獣医師の診断に役立ちます。

もし、何もなかったら…と通院の負担を考えて迷うこともあるかもしれませんが、愛猫の命に関わる可能性があるため、早めの受診を強くおすすめします。

まとめ

吐きそうな猫

食べた直後の吐き戻しも含め、猫の嘔吐はよく見られる症状です。しかし、なかには危険な嘔吐も考えられます。嘔吐の危険度は、吐いた物の色で判断することもできますが必ずしも正しい判断はできませんので、あくまで参考にしてください。。

猫は体調不良を上手に隠そうとするため、嘔吐したときには、その色や頻度などをよく観察しておくことが重要です。

もし、黒色や赤色の嘔吐物が見られた場合は、嘔吐物を持って、すぐに動物病院へ行きましょう。かかりつけの休診日や時間外などは、緊急診療の病院を利用することも大切です。

嘔吐物の色は問題ないが元気がない、あるいは色が危険だがふだん通りに過ごしているなど、判断に迷ったら、「念のため」そして「早め」の受診を心掛けると安心です。


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