猫の食器をキレイに保つ重要性

猫の食器を清潔に保つことは、愛猫の健康を守る上で非常に重要です。不衛生な食器には、さまざまな細菌やカビが繁殖しやすく、これらが猫の口に入ることで、消化器系の不調や下痢、嘔吐といった症状を引き起こす可能性があります。
また、皮膚炎の原因となる菌やアレルゲンが付着していることもあり、猫の皮膚トラブルにつながることも。
さらに、古い食べ残しは酸化し、風味が落ちるだけでなく、有害な物質に変化することもあります。
猫がこのような食べ残しを口にすると、食欲不振や体調不良の原因となりかねません。常に清潔な食器で食事をさせることは、猫の食欲を維持し、食事の時間を楽しいものにするためにも大切です。
猫の「食器をキレイにする」4つの方法

1.使用後の正しい洗い方
愛猫が食事を終えた食器は、できるだけ早く洗うことが大切です。時間が経つほど汚れがこびりつきやすく、細菌も繁殖してしまいます。
まず、残ったフードをティッシュペーパーなどで取り除き、ぬるま湯で軽くすすぎます。次に、猫用の食器洗剤、または中性洗剤を少量つけ、柔らかいスポンジで丁寧に洗いましょう。
この際、研磨剤入りのスポンジは食器を傷つける可能性があるため避けてください。特に、フチや底の溝など、汚れが溜まりやすい部分は念入りに洗いましょう。
最近は早食い防止で突起がたくさんあるフードボウルなども市販されていますが、細かい隙間などもしっかり汚れを落としましょう。
洗剤が残らないよう、たっぷりのぬるま湯でしっかりとすすぎます。最後に、清潔な布巾やキッチンペーパーで水気を拭き取り、風通しの良い場所で完全に乾燥させてください。
2.こびりついた汚れの落とし方
食器にフードがこびりついてしまった場合は、無理にこすらず、つけ置き洗いを試しましょう。
まず、食器が完全に浸かる程度のぬるま湯に、猫用の食器洗剤または中性洗剤を少量溶かします。そのまま15~30分程度置いておくと、こびりついた汚れが浮き上がりやすくなります。
その後、柔らかいスポンジで優しくこすり洗いすれば、汚れを落とすことができます。頑固な汚れには、重曹ペーストも効果的です。重曹に少量の水を加えてペースト状にし、汚れた部分に塗布してしばらく置いてから洗い流します。
ただし、重曹は研磨作用があるため、デリケートな素材の食器に使用する際は注意が必要です。つけ置き洗い後も汚れが残る場合は、再度つけ置き時間を長くするか、重曹ペーストを試してみてください。
3.除菌・消毒の方法
食器の洗浄に加えて、定期的な除菌・消毒を行うことで、より衛生的な状態を保つことができます。
手軽に行える方法としては、熱湯消毒があります。洗った後の食器を耐熱容器に入れ、熱湯を注ぎ、10分程度置いておきましょう。
その後、火傷に注意しながら取り出し、乾燥させてください。ただし、プラスチック製の食器など、耐熱温度が低い素材の場合は変形する恐れがあるため、熱湯消毒は避けましょう。
猫にも安全な除菌スプレーや消毒液も市販されています。これらの製品を使用する際は、必ず猫が口にしても安全な成分であることを確認し、使用方法をよく読んでから行ってください。
消毒後は、成分が残らないようにしっかりと水で洗い流し、乾燥させることが大切です。
4.素材別の洗い方
猫の食器には、陶器、ステンレス、プラスチックなどさまざまな素材が使われています。
陶器製の食器は、比較的汚れが落ちやすく、熱湯消毒も可能なものが多いですが、衝撃に弱く割れやすいという特徴があります。
ステンレス製の食器は、耐久性に優れ、錆びにくく、熱湯消毒も可能です。汚れも比較的落ちやすい素材です。
プラスチック製の食器は、軽量で扱いやすい反面、傷がつきやすく、傷に細菌が繁殖しやすいというデメリットがあります。また、熱湯消毒や漂白剤の使用は変形の原因となることがあるため、避けるべきです。
メラミン製の食器も同様に、高温に弱いため注意が必要です。素材に合わせて適切な洗剤や洗い方、消毒方法を選ぶことが、食器を長持ちさせ、清潔に保つための重要なポイントです。
人間用の洗剤や柔軟剤は使用できる?

人間用の洗剤や漂白剤には、猫にとって有害な化学物質や香料が含まれていることが多く、これらが食器に残ってしまうと、食事の際に猫が誤って摂取してしまう危険性があります。使用するものを選択し、もし使う場合は害がないようにしっかり洗い流しましょう。
猫は人間よりも嗅覚が非常に鋭敏であり、微量の洗剤や漂白剤の残留物でも敏感に察知し、食欲不振を引き起こす可能性があります。
また、これらの化学物質が体内に蓄積されると、肝臓や腎臓などの臓器に負担をかけ、中毒症状を引き起こすこともあります。具体的には、嘔吐、下痢、よだれ、神経系の異常などが報告されているようです。
特に漂白剤は、強いアルカリ性や塩素系の成分を含んでいるため、猫が直接触れたり、その蒸気を吸い込んだりした場合にも、皮膚や粘膜の炎症、呼吸器系の異常を引き起こす可能性があります。
猫はグルーミングの習慣があるため、食器に残った微量の成分も舐め取ってしまうリスクがあるので注意してください。
愛猫の健康を守るためには、猫専用の食器洗剤を使用するか、中性洗剤を少量だけ使用し、ぬるま湯で十分にすすぐようにしましょう。
すすぎ残しがないかを入念に確認し、洗剤の匂いがしないことを確かめてから猫に食器を与えるようにしてくださいね。
まとめ

猫が毎日使用する食器も、私たちの食器と同様に毎日洗ってあげることが重要です。
ドライフードだとあまり汚れていないように見えますが、食べかすや唾液などから雑菌が繁殖しやすくなるため、汚れていないように見えても洗うようにしましょう。
ウェットフードはこびりつきやすく、時間が経つと洗うのが大変になるので、すぐに洗うようにしてください。
愛猫の健康を守り、美味しく食事をしてもらえるように、食器を常に清潔な状態に保てるよう心掛けていきましょうね。
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