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猫の中耳炎と内耳炎について|主な原因や症状、治療法まで【獣医が解説】


猫の中耳炎と内耳炎は、耳に深刻な影響をもたらす疾患です。中耳炎は鼻や上気道の感染が原因で中耳に広がり、膿が出る、耳を掻くといった症状を引き起こします。進行すると内耳や脳に影響を及ぼし、内耳炎では聴力やバランス感に重大な障害をもたらします。診断には視診、耳鏡検査、CT・MRIが使われ、治療には抗生物質やステロイドが使用されることが一般的です。また手術が必要な場合もあります。早期発見と治療が重要で、耳の異常を感じたらすぐに獣医師に相談することが推奨されます。

猫の耳から膿が出てきたら要注意!

猫の耳

猫の耳に関連する疾患は、聴力やバランスに深刻な影響を与えることがあり、その中でも中耳炎と内耳炎は特に注意が必要です。

本記事では、猫における中耳炎と内耳炎の原因、症状、診断方法、治療法について解説し、これらの疾患にどのように対処すべきかをわかりやすく説明します。

中耳炎

耳を掻く猫

猫の中耳炎は、鼻や上気道の感染が耳管を通じて中耳に広がることで引き起こされることが多いです。

鼻咽頭(のど)や上気道の疾患、特に慢性的な上気道炎や炎症性ポリープ、腫瘍などが原因で、耳管が詰まったり機能しなくなることがあります。このような中耳炎は、耳から膿が出る、耳を掻く、頭を傾けるといった症状を引き起こすことがあります。

猫の中耳炎は急性および慢性の形態があり、進行すると内耳や脳にも影響を与えることがあります。中耳は耳管を通じて上気道と連携しており、この部位に炎症が広がることで耳内の圧力や液体の滞留が問題を引き起こすのです。

治療方法としては、まずは抗生物質やステロイドの投与が行われます。これにより、耳内の炎症や液体の貯留を抑えることができます。具体的には、パスツレラ・マルトシダという猫の口腔内に存在する細菌が関与しているケースもあり、この菌に対して広範囲に効く抗生物質が処方されることが一般的です。

また、内科治療に加えて、外科的手術が必要になる場合もあります。例えば、腹側鼓室骨切開術は、中耳炎に対して約83%の成功率がありますが、顔面神経麻痺やホルネル症候群(目が垂れるなど)の合併症・後遺症が出てしまうことが少なくないため、リスクを十分に理解したうえで決定する必要があります。

内耳炎

耳の治療を受ける猫

内耳炎は中耳炎が進行した結果、感染が内耳に広がることで発症します。内耳は聴覚を担う蝸牛とバランスを保つ三半規管を含んでおり、この部位の感染は聴力やバランス感覚に重大な影響を与えます。

内耳炎が進行すると、猫は歩行不安定や目の動きに異常が生じ、重篤な場合には運動機能に深刻な障害を引き起こすことがあります。

内耳炎の治療は、抗生物質や抗炎症薬を使った内科的治療に加えて、必要に応じて外科的手術が行われることがあります。しかし、内耳に感染が広がってしまうと、治療が難しくなることもあり、早期に適切な治療を受けることが非常に重要です。

診断と治療

点耳薬をされる猫

猫の中耳炎と内耳炎の診断は、視診・触診、耳鏡検査、X線、CT・MRI検査などを用いて行います。特に内耳炎の場合、内耳の構造や状態を詳細に把握するためにCTスキャンやMRIが有効です。治療には、抗生物質、ステロイド、点耳薬などが使われ、症状に応じた適切な薬が処方されます。

中耳炎の治療には、一般的に耳道洗浄やステロイド治療が行われます。近年では、耳の内視鏡を用いて中耳を直接洗浄する方法が登場し、非常に効果的とされています。また、治療に反応しない場合や再発が頻繁に見られる場合には、外科的な手術が検討されます。

最近では、新しい手術方法も試みられており、これにより従来の手術よりも合併症のリスクが低減する可能性が示唆されています。ただし、国内でそのような手術が実施可能な病院は非常にすくないのが現状です。

まとめ

獣医師と飼い主

猫の中耳炎と内耳炎は、鼻や上気道の感染から始まり、耳に深刻な影響を与える可能性があります。特に内耳炎は進行が速く、聴力やバランスに深刻な障害を引き起こすため、早期の発見と治療が重要です。

治療には抗生物質やステロイドが用いられることが一般的で、外科的手術が必要な場合もあります。猫の耳に異常を感じたら、早期に獣医師に相談し、適切な対応を取ることが猫の健康を守るために欠かせません。


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