1.生活環境になじめるかどうか

まず、「トライアル期間」で押さえておきたいのは、迎え入れた愛猫がおうちになじんでくれるかどうかです。
猫は基本的に環境の変化が苦手で、暮らす場所が変わってしまうと、強い不安感に襲われることがあります。保護猫団体のシェルターと新しいおうちとでは、まったく環境が異なるので、愛猫がとまどい、怯え、動揺してしまうのもある意味、当然です。
今後の本格迎え入れに向けて、愛猫に落ち着いてもらうことが何よりも先決です。手始めに、ケージをタオルや毛布などで覆い、まわりからの刺激を和らげてみてください。猫は、身を隠せる場所にいると、とても安心します。
十分に慣れてもらった段階で、ケージ越しに猫じゃらしで遊んだり、少し撫でてみたり、あくまで愛猫から寄ってくるタイミングを見計らって、いろいろとコミュニケーションを試してみましょう。
その過程のなかで、毎日、適量のごはんを食べてくれるかどうか、あるいは、おしっこやうんちに問題がないか、見極めることもポイントです。
2.猫アレルギーの有無を確かめる

いくら猫好きでも、飼い主さんが猫アレルギーだった場合、思い描いた猫暮らしが実現するかどうかはわかりません。詳述は避けますが、猫アレルギーを持っていると、花粉症によく似た症状を引き起こします。
実は、猫アレルギー問題は、トライアル期間における大きな関門です。飼い主さん自身が平気だとしても、いっしょに暮らす他の家族が重度の猫アレルギーを発症すれば、残念ながら、迎え入れを断念せざるを得ないケースもあります。
ただ、猫アレルギーを発症するかどうかは、事前の血液検査を除いては、おうちで共に暮らしてみないとわからない部分があります。
もし家族の誰かが猫アレルギーを発症したら、こまめな部屋の掃除や換気、空気清浄機などの活用で症状が軽くなるかどうか、ひと通り対策したうえで、最終的な結論を出してみてください。
猫アレルギー持ちでも、幸せに愛猫と暮らしている飼い主さんもいることを、最後につけ加えておきます。
3.家族みんなで協力してお世話できるか?

かわいくて面白くて、ツンとしたところも魅力的―猫に対してそんなイメージを持っている猫飼い志願者は多いかもしれません。夢にまで見た猫暮らしゆえに、飼う前からさまざまな想像を膨らませているはずです。
ところが、実際にいっしょに暮らし始めると、猫という動物はなかなか手強い存在だと思い知らされることになります。飼い主さんの言うことは聞かないのはもちろん、あちこちで爪研ぎしたり、粗相したり、夜中も鳴き続けたり、いろいろと大変です。
ひどくつらい過去を引きずっている猫であれば、献身的にお世話しても、まったく懐いてくれない可能性もあります。いわゆる、理想と現実のギャップです。最悪の場合では、トライアル期間の半ばにして迎え入れを辞退する例もあります。
トライアル期間前に、かわいいだけでは収まらない猫の習性や生態を学んでおくと、たとえ夢見た暮らしとは違っても、リアルな現実として受け入れる余裕も生まれてきます。
誰かひとりにお世話を押しつけるのではなく、家族全体で協力して、根気よく愛猫との関係を築いていく―トライアル期間中、家族一同で改めて確認できたら、多少の不安を抱えながらも、胸を張って、かわいい「わが子」を迎え入れてあげてください。
まとめ

保護猫を迎え入れる選択肢は、現在では愛猫暮らしの主流となりつつあります。
今回は、保護猫の「トライアル期間」で、どんなことに気をつければ良いのか、3つの注意点を紹介しました。
最初に、迎え入れた子に落ち着いてもらうことがいちばん大事です。そのうえで、家族内での猫アレルギーの有無、猫暮らしで想定しうるストレスにみなさんが耐えられるかどうか、ひとつずつ確認してみてください。
たくさんの保護猫たちが、大切にしてくれる飼い主さんとの出会いを待っています。みなさんの力強いサポートで、より多くの猫たちが幸せになることを心から願っています。
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