1.食事の見直し

猫は繊維が不足した食事や、消化に負担のかかる食事が原因で便秘を引き起こすことがあります。
猫は肉食なので、どうしても食物繊維の摂取量が少なくなりがちです。そのため便秘を予防するには適切な繊維の摂取が必要だと言われています。たとえば「サイリウム」など、可溶性繊維が豊富に含まれている食事がおすすめです。
そのほかには、オリーブオイルを適量与えるのも良いでしょう。オリーブオイルに含まれている「オレイン酸」が腸の動きを活発にして、排便をサポートする効果が期待できます。
2.水分摂取量を増やす

上述のように猫の便秘の原因のひとつには、水分不足があげられます。猫はもともとあまり水を飲む習慣がありませんでした。そのため意識的に飲ませるようにしないと不足しがちになるのです。
とくに主食がドライフードのみで、水をあまり飲まない猫の場合は、水分摂取量が不足気味になりやすい傾向です。なんらかの対策が必要となるでしょう。
猫の水分摂取量を増やす方法としては以下があります。
- 水飲みを複数設置する
- 流水タイプの給水器を使用する
- 猫の通り道に水を置く
- ぬるま湯にする
- 肉の茹で汁を加える
これらの方法でも水分摂取量が増加しない場合は、ウェットフードを与える、ドライフードをふやかすなどの、食事から水分を摂取する方法がおすすめです。
3.マッサージをおこなう

猫の便秘対策として、お腹のマッサージも有効だとされています。お腹まわりのマッサージは腸の動きを促進し、便がスムーズに排出されるのを助けます。
ただし猫はお腹に触れられるのを嫌がることが多いです。いきなりお腹に触れるのではなく、頭やあご、背中などに触れ、リラックスしていることを確認したら優しくお腹に触れてみましょう。嫌がられる場合は、無理におこなわずにほかの方法を試してください。
嫌がらなければ、お腹を「の」の字を描くように優しく撫でるように動かします。「の」の字が難しい場合は、お腹を上から下に向かって撫でるようにしましょう。
ただし便秘が進行してからおこなうのは効果が薄い場合があります。定期的にマッサージをおこない、腸の健康をサポートすることが大切です。
猫の便秘を放置した場合のリスクは?

猫の便秘を放置すると、最悪の場合、「巨大結腸症」という状態に進行することがあります。巨大結腸症とは、なんらかの理由により、うんちが結腸内に滞留して結腸が膨張し、便秘が慢性化した状態です。
巨大結腸症になると、膨張した結腸がさらに押し広げられて、うんちが骨盤を通れなくなってしまい、便秘がひどくなるという悪循環におちいります。
この状態のまま放置していると、食欲不振、脱水、嘔吐などを引き起こしたり、結腸が破れてショック症状を起こしたりする場合があります。
以下のような症状が見られたら便秘の可能性がありますので注意が必要です。
- 高齢の猫の排便回数が減っている
- うんちが小さくて固い
- 排便時に長時間いきんでいる
- いきんだときに嘔吐する
- 3日以上排便が見られない
たかが便秘と思われがちですが、巨大結腸症は命にもかかわる危険な病気です。便秘かも?と思ったら早めに動物病院を受診することをおすすめします。
まとめ

猫の便秘は、巨大結腸症などの重大な病気を引き起こす可能性があるため、けっして軽視できるものではありません。便秘の症状が見られたら早めに動物病院を受診し悪化させないようにしましょう。
また猫の便秘では、症状が見られてから対処するのではなく、日頃から予防に努めることが大切です。毎日の食事や水分摂取に気を配るようにしましょう。猫が嫌がらなければ、お腹のマッサージもおすすめです。
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