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猫の鼻のトラブル『鼻炎』を引き起こす3つの原因 甘く見ていると慢性化するかも…


猫の鼻炎は、主にウイルスや細菌感染、異物や腫瘍、アレルギーが原因で発症します。初期症状はくしゃみや水っぽい鼻水ですが、これを放置すると慢性化し、副鼻腔炎や蓄膿症を引き起こすリスクがあります。特に子猫や高齢猫は注意が必要です。鼻炎は猫にとって重大な健康問題であり、早期発見と治療が重要です。鼻水が片側から継続的に出る場合は鼻腔腫瘍の可能性もあります。猫の健康を保つためには早めの動物病院での診察と、予防のためのワクチン接種が推奨されます。

1.ウイルスや細菌

くしゃみをする猫

猫の鼻炎の多くは、猫風邪によるものです。ウイルスや細菌に感染することで発症します。始めは、水っぽい鼻水やくしゃみですが、進行すると鼻がつまって呼吸が苦しくなったり、食べ物のにおいがわからないために食欲が落ちることがあります。猫が口で呼吸をしていたら、鼻がつまっているのかも知れません。

ただの風邪だからと甘く見ていると、悪化してしまうこともあるため、注意が必要です。特に子猫の頃に猫風邪が発症すると鼻炎が慢性化しやすくなります。

2.異物や腫瘍

猫の鼻のアップ

植物の種や小さな虫などの異物が鼻腔内に入りこみ、鼻炎を引き起こすことがあります。

高齢猫では鼻腔内にできた腫瘍が原因となっていることも。腫瘍の場合は、片方の鼻の穴からのみ鼻水が出ることがほとんどです。鼻水が、常に同じ側の鼻の穴から出ていたら、腫瘍が原因かも知れません。腫瘍が大きくなると、鼻のまわりが変形してしまうこともあります。

3.アレルギー

マスクをしている黒猫

猫も人間と同じようにアレルギー性鼻炎があります。花粉やハウスダスト、ダニ、化学物質などのアレルギーによって、くしゃみや鼻水などの鼻炎症状が現れることがあるのです。

アレルギーの場合、水っぽい鼻水の他、目の充血や涙などの症状も現れることが多いです。

猫が鼻炎になったら?

くしゃみの出そうな猫

たかがくしゃみや鼻水…そう思って放置してると、悪化させてしまうことがあります。鼻炎は慢性化すると治りにくく、治療でよくなったと思っても再発しやすいので注意が必要です。

鼻炎が慢性化することで、炎症が広がり、副鼻腔炎を引き起こす恐れもあります。副鼻腔炎は鼻の奥の副鼻腔に炎症が起きている状態です。副鼻腔炎が重症化すると膿がたまり、蓄膿症になってしまうこともあります。

悪化させないためにも、猫の鼻炎は早く治すことが大切です。

まとめ

見上げる猫の口元アップ

くしゃみや鼻水などの症状は軽く見られがちですが、気をつけたいのが慢性的な鼻炎です。放置して慢性化してしまった場合、副鼻腔炎につながる恐れがあります。様々な原因で猫の鼻炎は引き起こされるため、原因を見極め、それに応じた治療を行うことが重要です。

愛猫に鼻炎の症状が見られたら、早めに動物病院を受診しましょう。また、ワクチン接種で鼻炎の発症を予防することも大切です。

においに頼って生きている猫にとって、鼻のトラブルは大きな問題です。異変が見られたら、早めに対処してあげましょう。


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