1.良質な睡眠のために

猫との暮らしは、ストレスホルモンのひとつ、コルチゾールが減ったり、心臓発作のリスクが下がったり、健康面でいろいろと良い影響をもたらしてくれます。なかでも、愛猫の添い寝は、幸せな気持ちに包まれる夢のようなひとときです。
一方で、愛猫といっしょに寝て幸福感に満たされていながら、日中、たびたび眠気に襲われてしかたがない、という飼い主さんもいるはずです。もしかすると、愛猫との添い寝が、飼い主さんの良質な睡眠を妨げているせいかもしれません。
猫と人間では、もともと睡眠サイクルが違います。猫は、薄明薄暮性で、夜明けと夕暮れ前に活発に動く動物です。たとえば、早朝、テンションが上がるあまり、突然、大運動会を繰り広げることもあります。
また、猫の眠りの大半は浅く、熟睡するのは、1回の睡眠につき7分程度に留まります。浅い眠りを繰り返すのは、敵の多かった野生時代の習性ゆえのことです。眠っている飼い主さんに甘えたり、ちょっかいを出したりするのも、浅い眠りと無関係ではありません。
もちろん、愛猫に起こされて怒る飼い主さんはめったにいないでしょう。ただし、身体は正直です。毎日、夜中に起こされ続けると、十分な睡眠が確保できません。翌日、仕事中に居眠りを連発してしまう可能性もあります。
飼い主さん自身が元気で、健やかでいなければ、愛猫の上機嫌な暮らしも成り立ちません。もし愛猫がきっかけで、何度も中途覚醒し、ぐっすり眠れない場合、「いっしょに寝ない」という選択肢も考慮してみてください。
2.寝返り時のアクシデントを回避する

2つ目のメリットは、添い寝時の思わぬアクシデントを回避できる点にあります。
愛猫といっしょに寝る際にいちばん怖いのは、飼い主さんの寝返りなどで、愛猫が押し潰されてしまうことです。
映像に記録しない限り、自分がどんな姿で寝ているのか、まったくわかりません。ふだんは行儀よく寝ている人も、不快なことがあったり、ひどく疲れていたりすると、極端に寝相が悪くなることもあります。
たとえば、飼い主さんが寝返りを打ったとき、誤って愛猫を蹴飛ばしてしまうことも十分にありえます。当たりどころが悪ければ、ケガにつながりかねません。万が一、ケガすると、幸せな時間が悪夢に終わってしまいます。特に、子猫といっしょに寝るときは要注意です。
もちろん、一度でも寝返りハプニングに遭うと、愛猫が飼い主さんとの添い寝を拒むようになるかもしれません。
とりわけ、寝相に自信のない飼い主さんは、不用意なトラブルを避ける意味でも、愛猫との添い寝を控えたほうが賢明です。
3.ノミ・ダニ被害を遠ざける
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最後の3つ目は、ノミ・ダニ被害の影響を少なくできることです。ノミ・ダニは、猫はもちろん、人間にとって感染症やアレルギーを引き起こす原因になります。
完全室内猫であっても、実は、ノミ・ダニに寄生される可能性があります。ひとつは、外出した飼い主さんが知らずに持ち込むケース。もうひとつは、おうちが生息条件に適した環境だった場合、持ち込んだノミ・ダニが通年で繁殖することもあります。
さらに、おうちと外を自由に行き来する猫であれば、ノミ・ダニの寄生率はもっと高くなります。
ダニの住み着いた布団は、たとえ天日干ししても、繁殖の抑制効果があるだけで、完全には駆除できません。
ノミ・ダニの影響で、飼い主さんの身体がかゆくなったり、湿疹が出たりすると、落ち着いて眠れないこともあります。そもそも愛猫の健康にも悪影響が出るかもしれません。
お互いの健康を守るために、夜寝るときだけは一定の距離感を保つことも必要な対策です。
まとめ
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愛猫との添い寝は魅力に満ちている一方、少なからずデメリットもあります。今回は、睡眠不足、愛猫のケガ、ノミ・ダニの影響、3点について紹介しました。
当たり前のことですが、無理して愛猫といっしょに寝る必要はありません。大事なのは、飼い主さん、愛猫、双方にとって安全で良質な睡眠を取れるかどうかです。もし睡眠時にトラブルを抱えているなら、「いっしょに寝ない」ことも検討してみてください。
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