1.やけど・低温やけど
こたつのヒーター部分に触れてしまうことでやけどを負ってしまったり、猫の体温よりも少し高い温度の中に長時間いることで低温やけどの状態になってしまったりすることがあるため注意が必要です。
やけどや低温やけどになると皮膚に炎症が起こり、以下のような症状が現れます。
- 赤み
- 水ぶくれ
- 脱毛
- 腫れ
毛に覆われていて症状がわかりづらいのですが、こたつから出た猫が同じ部位をずっと気にして舐め続けている場合はやけどの可能性が考えられます。
特に低温やけどは症状にすぐ気づけずに悪化してしまうケースもあるため、長時間の使用には気をつけましょう。
2.脱水
猫はもともとあまり水を飲まない動物なのですが、寒くなるとさらに飲水量が減ります。こたつの中のようにあたたかい場所に長時間居続けることで、脱水症状を引き起こしてしまう可能性があるのです。
鼻や歯茎といった粘膜が乾燥している、皮膚を軽くつまんで離し元に戻るまでに2秒以上かかるといった場合は猫が脱水症状を引き起こしている疑いがあります。
脱水の可能性がある時は、速やかに水を飲ませてください。自分で水を飲めない子にはスポイトを使って口の端あたりに水を少しずつたらしていくと舐めてくれます。
意識がもうろうとしている場合は飼い主さんが処置をするのではなく、すぐに動物病院を受診しましょう。
3.感電
猫が好奇心から使用中のこたつのコードを引っかいたりかじってしまったりすると、感電してやけどやしびれなどを起こす危険があります。
また、やけどやしびれ以外にも、以下の症状が現れる場合には感電の疑いがあるでしょう。
- ぐったりしている
- 足を引きずる
- 足や口からの出血
- 失禁
- 呼吸困難
- 意識がない
感電が疑われる時には電源を落としてコンセントを抜き、猫を電源から遠い場所へと連れていって様子を見ましょう。猫の状態を確認しつつ、かかりつけの動物病院へ電話して状況を説明して獣医師に診察をしてもらってください。
こたつを使う時に気をつけるべきポイント
猫がこたつを使うのは飼い主が在宅している時のみに留め、こまめに猫の様子を観察しながら使用しましょう。
猫が入っている時は温度調節のつまみを弱に設定し、低温やけどのリスクを減らすためにも長時間の使用は避けてください。
留守番させる時にはこたつの電源を必ずオフにし、コンセントも抜きましょう。
通電していない状態で猫がコードをかじってしまうと、次に電源を入れた時に火災の原因になる可能性もあるため、猫が触れない場所にコードをしまっておくと万が一に備えられます。
最近では遠赤外線であたためる猫専用のこたつも販売されています。
やけどのリスクを抑えられ、猫も気に入ってくれると思いますので、気になる方はぜひ検討してみてくださいね。
まとめ
冬の寒さをほっとあたためてくれる『こたつ』。
猫の健康と安全に配慮して使うことができれば、愛猫に快適で至福のひと時を与えられるものですが、やけどや感電、脱水といった健康を害するトラブルにつながる危険もあります。
こたつはあくまで人間用であることを念頭に置いた上で、温度を一番低く設定して、猫の体調を確認しながら使用していくことが大切です。
思わぬトラブルが起こらないように気をつけて、愛猫との幸せな時間をぜひ楽しんでくださいね。
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