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猫が『香箱座り』をしているときのキモチ4選 実は“おててないない”にもいくつかパターンがあった!


香箱座りは、猫が前足をクルンと体の下に隠し、箱のように見える座り方で、その状態は猫のリラックスした気持ちを表現していますが、必ずしも常に安心しきっているわけではありません。寒さから身を守るためや特にリラックスしていない時にもこの姿勢を取ります。香箱座りにはいくつかのパターンがあり、それぞれが猫の異なる感情や心境を示しています。例えば、前足が全て体の下に隠れている時は完全に安心しきっている状態、片足が少し外に出ている時はリラックスと警戒の間にあるなどです。猫の心の状態をさらに詳しく知るためには、耳やしっぽの動きも観察することが役立ちます。

猫のかわいい香箱座りに隠された意味

おててないない

香箱座りとは、猫が体の前で前足の先をクルンとしまい込んで、まるで「箱」のように見える座り方です。

香箱座りをしている猫は、リラックスしているときに見せる仕草といわれていますが、必ずしも安心しきっている状況とは限りません。寒いときに保温のために小さく香箱座りになることもあります。

また、リラックスとは正反対の緊張状態のときには、同じような座り方でも前足の先がまっすぐに前を向いているなどの違いがあります。

リラックスしているときの香箱座りは、すっかり前足が見えなくなっている姿から「おててないない」とも呼ばれています。

ちなみに、香箱座りの「香箱」とは、お香を収納するためのフタがある箱のことです。一方、海外では香箱座りのことを、長方形の型で焼かれたパンの形になぞらえて「cat loaf」と呼ばれているそうです。

香箱座りのパターンと猫のキモチ4選

ロシアンブルー

前足を隠す隠さない以外にも、香箱座りにはいくつかのパターンがあり、それぞれ微妙な違いが猫の気持ちをあらわしています。

以下は、代表的なパターンとその気持ちの違いです。

1.前足を隠すスタンダードな香箱座り

前足を内向きに折りたたみ、しっかりと体の下に隠しているスタイルが、スタンダードな香箱座り。猫が非常にリラックスして、安心しているサインです。

周りに対して特に警戒する心配もなく、比較的暖かく穏やかな、今いる環境への信頼が強いときに見られます。

この状態の猫は、とても落ち着いているため、そのまま寝てしまうことも。そっと見守ることで土下座のような「ごめん寝」まで見られるかもしれません。

2.手のひらの肉球見せ香箱座り

香箱座りといえば、前足をしっかりと隠したポーズと定義することもありますが、完全に前足を隠しきらず、内側に向けた前足から少しだけ肉球が見えてしまっている状態での香箱座り。

この香箱座りはリラックスしているものの、ウトウトするほど油断しているわけでもなく、どちらかといえば「何か楽しいことがないかなぁ」と周囲に少し注意を払っている可能性があります。

静かに過ごしているけれど、音や気配に対して敏感に反応しているときによく見られます。

3.片足折りのサムライ系香箱座り

香箱座りの変形タイプで、片方の前足だけが外に出ている香箱座りは、動き出そうか、このままリラックスし続けようか気持ちが拮抗している状態だと考えられます。

何か興味を引くようなことが起き、動きが必要な状況になれば、そのまますぐに行動できますが、できることならゆっくりしたいのかもしれません。

もし、このような座り方をしているときには、部屋を暖かくしたり、安心が確信できる状態にしてあげるとスタンダードな香箱座りになったり、横たえて眠りにつくかもしれません。

4.後ろ足投げ出し型香箱座り

前足を体の下にしまい込んで香箱座りをしながらも、後ろ足はビヨ〜ンと伸ばしている姿勢は、猫が非常にリラックスしているときに見られるポーズです。この姿勢は、警戒心が低く、かなり安心しきっている状態と考えられます。

前足をしまうことで基本の香箱座りで体を支えつつ、後ろ足を投げ出して伸ばしているため、すぐに動く必要がないことを確信して体に力を抜いている証拠です。

太陽が当たる場所やヒーターの前など、暖かい場所でゆっくりと落ち着いているときによく見られます。

まとめ

前足ちょい見せ

猫の香箱座りは、飼い主にとっても癒しのひとつですよね。

香箱座りは、前足を隠していることで、多くの場合はくつろいでいる状態にありますが、足の位置によって猫のキモチがちょっとずつ違っていることが特徴です。

また、気持ちの変化を知りたいときには、猫の耳やしっぽの動きもあわせて観察することで知ることができるでしょう。イカ耳になったらすこし警戒気味、しっぽを動かし始めたら、何かを考えているのだと覚えておきましょう。

香箱座りをしているときの猫は落ち着いていることが多いので、触れやすい状態ではありますが、猫の気持ちを優先して、急に触らず様子を見てから撫でるようにしましょう。


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