猫が幸せを感じる「良い家」に必要な5つの条件
1.陽当たりのいい家
猫にとって日向ぼっこは、健康を維持するために大切な行動のひとつです。
陽の光に当たることで、体の血流を良くして老廃物の排出を促します。また、日光による殺菌や消毒、ウイルスやダニなどの抑止のためにも必要です。
さまざまな効果が期待できる日向ぼっこですが、窓際で外の景色を見ながら体を温めることは、ストレスの解消にもつながります。
私たち人間でも、暖かな陽射しに包まれて眠るのは心地いい時間ですよね。窓の外の鳥や虫を見ることは、猫にとってとても良い刺激になります。
ただし、日当たりが良すぎてしまうと室温が上がり、熱中症の危険が高まってしまいます。満足したら移動できるように、陽の当たらない静かな場所にも寝床を作ってあげましょう。
2.清潔感のある家
猫は人間よりも床に近い場所を歩くため、掃除を怠ると部屋に落ちたホコリを吸い込んでしまいます。
また、人間の食べこぼしやゴミを食べてしまったり、散らかった部屋で怪我をしたりする可能性もあるので、猫が暮らしやすい環境をつくるためには家の中を清潔に保つ必要があるのです。
他にも、猫のご飯の器やトイレが汚れたままだと、猫は嫌がってご飯を食べなかったり排泄を我慢したりしてしまいます。
猫は綺麗好きな動物なので、食事やトイレ環境は常に清潔にしておく必要があります。
こまめに掃除機やコロコロをかけ、余計なものを出しっぱなしにしないように整理整頓を心がけましょう。
ただし、念入りに拭き掃除をしてしまうと、猫のニオイを消してしまいテリトリーを荒らすことになってしまうので注意が必要です。
3.快適な温度設定になっている家
猫にとって過ごしやすい快適な室温は、21℃~28℃で、湿度は50%~60%くらいです。室温は人間からすると少し高めかもしれません。
毛の長さや体格などで室温の快適さには個体差があります。愛猫の様子を見ながら温度を調整するようにしましょう。
また、部屋によって温度差があるとストレスの原因になってしまいます。猫の出入りする部屋の温度はなるべく一定にし、極端に寒い・暑いといったことがないようにしましょう。
エアコンの風が苦手という猫も多いので、直接風が当たらない場所に寝床を準備することも大切です。
夏なら陽の当たらない暗く静かな場所に、冬は床で冷えないように毛布やカーペットなどで暖をとれるようにすると、より快適に過ごせるようになります。
間取りに合わせて過ごしやすい環境をつくるようにしてくださいね。
4.高い場所に登れる家
猫は高い所が大好きです。そのため、上下運動ができるようにキャットタワーを設置してあげましょう。設置場所は窓際で外の景色が見れると、家の中でも退屈せずに過ごせます。
キャットタワーを置くスペースが確保できない場合は、壁にキャットウォークを取り付けたり、カラーボックスなどを積み上げて登れる収納を使用するなど工夫してあげるようにしましょう。
上下運動をすることで運動不足の解消にもつながります。キャットタワーを設置するときは、猫が駆け登っても大丈夫な耐久性のあるものを選びましょう。
ハウスやハンモックの付いているタイプを選べば、寝床にもなります。デザインも豊富なので、愛猫の体格や性格に合わせたものを選ぶようにしてくださいね。
5.隠れる場所のある家
猫は外敵から襲われるのを避けるため、暗くて狭い場所に入る習性があります。家の中に危険はなくても、野性時代の習性で狭い場所にいると落ち着くという子が多いようです。
そのため、猫が隠れられるような場所を作ってあげる必要があります。ドーム型のベッドや中に入れるタイプの爪とぎ、キャリーバッグを寝床として置いておくのも良いかもしれません。
押し入れやテレビの裏など、家の中の狭いところは全て入ろうとしてしまいますので、危険な場所はあらかじめ入れないように塞いでおく方が安心です。
特に洗面所やキッチンなどは危険も多いので注意しましょう。
猫との距離感を大事にしよう
猫が快適に過ごすためには、猫の習性を理解した環境をつくる必要があります。
猫によって性格差はあるものの、本来は単独行動をする動物なので、飼い主とは適切な距離を取ることも大切です。
そのためには、猫が一匹で落ち着ける場所を作ってあげることが不可欠になります。
キャットタワーなどの高い場所や、身を隠せる狭い場所は、猫が落ち着いて過ごせるプライベート空間です。
愛猫が落ち着いている場合はそっと見守るようにし、近づいてきたときにだけ構うといった姿勢を取ることで猫との信頼関係を築くことができますよ。
まとめ
大切な愛猫には、私たちの家を「良い家」だと思って過ごしてほしいですよね。
猫の持つ習性を理解し、性格に合わせた部屋作りを行うことで快適に過ごしてもらうことができます。
居心地のいい家は猫のストレスを減らし、長生きにもつながりますので、ぜひ「猫ファースト」な家づくりを心掛けるようにしてみましょう。
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