1.子猫のままでいたいから…
猫の気分は、およそ4つのモードに分かれています。キャラ的にたとえると、ワイルドな野生児、ほのぼの飼い猫、しっかり者の親猫、そして甘えたい盛りの子猫です。
際立った特徴は、一日の間で4つのモードが瞬時に入れ替わることです。獰猛なハンターの一面を見せたかと思うと、逆に、日なたの窓際でぬくぬくとまったりくつろぐ。同じ猫かと思ってしまうほどの豹変ぶりです。
飼い主さんを追いかける愛猫の心理状態は、まさに子猫気分です。幸せに暮らす猫は、飼い主さんを母猫のように慕っています。
どんなに立派な成猫でも、いったんモードが切り替われば、つぶらな瞳の「kitten」に子供返りです。「ママ、大好きだよ~」とハイハイしながら、飼い主さん(母猫)について回ります。
愛猫の追跡行動は、何よりも飼い主さんを信頼している証拠です。少々、押しの強い愛情表現ですが、生活に支障が出ない限り、おおらかに受け止めてあげましょう。
2.お願いがあります…
2つ目の理由は、さまざまな要望を訴えていることです。「腹減った~」「かまってよ!」「撫でて!」「遊んで!」など、時と場合によって、リクエスト内容は変わります。いつも楽しく上機嫌でいたい愛猫にとっては、切実な願いです。
猫は、自分の欲求が飼い主さんに通じて叶ったことをよく覚えています。たとえば、飼い主さんを追いかけたら、要望を察してくれて、おやつをゲットできた。そんな経験があると、やはり期待して、飼い主さんの後ろをウロウロします。
「ついて回る」→「素敵なことが起こった」という因果関係は、猫にとってかなり使える法則と言っていいでしょう。飼い主さんの後をチェイスするのは、何かしらの要求を叶えて欲しいからです。
「ごはん」「かまう」「撫でる」「遊ぶ」など、各種並ぶオーダーから、飼い主さんは、愛猫が納得する正解を選んでみてください。
3.ただそばにいて欲しい…
常に心地よさで満たされたいと願う猫ですが、状況次第では、暗く、憂鬱な気分に陥ることがあります。猫は環境の変化に敏感で、人間からすれば些細なことでも不安になりがちです。
特に、引っ越しなどでまわりの環境が劇的に変わってしまうと、落ち着いていられません。あれも違う、これも違う、という違和感が感情を支配して、混乱してしまいます。
そんな不安定なときに、最も信頼できる飼い主さんの後ろをうろつくことで、「そばにいて欲しい…」と背後霊みたいに愛猫は強く訴えかけています。飼い主さんは、行動の背景に潜むストレス要因は何か、まず探ってみるのが先決です。
愛猫の要求に応え過ぎるのも問題…
猫との暮らしは、適切な距離感が欠かせません。正しい距離感は、飼い主さんそれぞれで違うはずです。ただ、もし愛猫のつきまとい行動が過剰な場合、飼い主さんとの関わり方がひとつの引き金になっているせいかもしれません。
愛猫の要求にすべて応え、ごはんを与え過ぎると健康を害し、かまってばかりいれば、飼い主さんの日常生活が成り立たなくなります。状態が深刻化すれば、分離不安症に発展しかねません。
モンスター級の「ストーカー猫」を育て上げてしまわないためにも、飼い主さんは日々、模索しながら、愛猫とのほどよい距離感を保つようにしましょう。
まとめ
かわいらしい愛猫の追跡行動は、あまりに行き過ぎると、日常生活が滞ってしまうリスクもあります。今回は、行動の背景にある3つの理由を挙げ、原因についても解説しました。
本文でも触れたように、愛猫に対する飼い主さんの関わり方が深く関係しています。今後の幸せな暮らしのためにも、これを機会に、改めてお互いの関係性を見つめ直すのもいいかもしれません。
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