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猫への『しつけ』がうまくいく3つのポイント 怒るより褒めるほうが効果あり?


1.褒めるときはやさしいトーンで

爪研ぎする猫

猫は、快・不快に率直で、良い記憶、悪い記憶、どちらともよく覚えています。愛猫をしつける場合、この原則を頭に入れておくことが大切です。具体的には、しつけ通りに行動できたら、愛猫を褒めてあげてください。

たとえば、爪研ぎのケースです。爪研ぎは、猫にとってマーキング、狩りの道具としてのお手入れ、ストレス解消などの役割があります。

大昔からの習性なのでやめさせるわけにもいきません。ただ、壁や家具などを「相手」にされると、やはり、傷や破損にもつながり、困ったことになります。

爪研ぎのしつけの基本は、やっていい場所(爪研ぎ場)とダメな場所(壁や家具など)を覚えてもらうことです。

用意した爪研ぎ場で爪研ぎをやってくれるようになったら、「良い子だね」、「よくできたね」と目の前で愛猫を褒めてあげましょう。撫でながら、やさしい口調でささやくと、効果もアップ。

以降、愛猫の中で、爪研ぎ場=良いイメージとして定着します。

2.しつけ方針はブレずに

噛む猫

もうひとつ大事なのは、しつけ(ルール)の一貫性です。人間の会社組織に則して言えば、上司によって指示内容が違うと、部下はどうしたらいいのかわかりません。

わかりやすく噛み癖を例にとってみましょう。パパはいくら噛んでも怒らないのに、ママは怒る。あるいは、本人の機嫌がいいときはOKなのに、イライラしていると叱ってくる。こんなふうに方針にばらつきがあると、愛猫は何が正解なのか判断できず、ひたすら混乱するばかりです。

もし他に家族がいるなら、やってはいけないこと、叱り方、さらに、使うセリフもある程度、統一化してみてください。

いちばん大事なのは、飼い主さんの意図が愛猫にきちんと伝わることです。各自バラバラのやり方よりも、決まった言葉、トーンでしつけたほうが愛猫により伝わりやすくなります。

3.叱るときは簡潔に

ソファーをボロボロにする猫

言葉を使う人間は、主に物事を意味で判断します。一方、猫はあくまで感覚優先です。NG行動がいかにダメかをいくら論理的に説明しても、愛猫には理解してもらえません。「なんだかうるさいなぁ…」と思われるのがオチです。

以上のことを踏まえたうえで、叱るときは、端的に「ダメ!」などの短い言葉を使ってみてください。簡潔に叱ると、愛猫も感覚的に「あっ、やっちゃいけないことなんだ」と判断できます。

冒頭でも説明したように、悪いイメージは猫の記憶に残りがち。意識づけがうまくいけば、NG行動・エリアも理解してもらえるようになります。

言うまでもないことですが、大声で怒鳴ったり、暴力を振るったり、拘束するなど身体の自由を奪ったり、愛猫を傷つけることだけは絶対にやめてください。大切な信頼関係が破綻してしまいます。

まとめ 

飼い主の指先と猫

猫のしつけは、犬のようにはいきません。しつける場合は、猫の生理、習性に寄り添ったやり方で実践することが重要です。今回は、そのコツとして、3つのポイントを挙げました。

褒めるのも叱るのもその場で簡潔に、なおかつ、しつけ(ルール)は家族内で統一することが大原則です。上手に褒めながら、愛猫にしつけの数々を無理なく覚えてもらってください。成功することを心から願っております。


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