YouTubeチャンネル「Lumi Towncat」に投稿されたのは、ボロボロになった猫さんが保護されるまでの様子です。大病を抱えた猫さんの衝撃の実情に動画再生数は42万回を突破し、「力なく鳴いた声が「助けて」って聞こえた(涙)」「この子が猫生を全うしてくれることを願います」といったたくさんのコメントが寄せられています。
とある団地で発見された猫さん
2020年12月上旬、この日見回りをしていたという投稿者さんはとある団地で見慣れない猫を発見したといいます。
よく見ると風邪をひいているのか、茶トラさんは目があまり開かず鼻もグズグズになっていたのだそう。放っておけないと感じた投稿者さんは翌日に薬を混ぜたフードを与えることにしたといいます。
衰弱しているようにも見えた猫さんは保護を必要としているように感じたと投稿者さんは語ります。この後に投稿者さんは松井さん(仮名)という、この猫さんをお世話している女性から声をかけられ、茶トラさんに起きていることを教えていただいたのだとか。
松井さんが茶トラさんを動物病院に連れて行き、副鼻腔炎と診断されていたこともこの時明らかになったそう。治療はしているものの治りが遅いのだとも付け加えていただいたといいます。
茶トラ猫『ちゃーくん』の壮絶すぎる過去
松井さんからさらなる事情を聞いたという投稿者さん。まずこの茶トラさん…「ちゃー」くんは、現在7歳なのですが子猫の時に捨てられたといいます。近所の人たちからは可愛がられて人懐っこい性格を持っているものの、虐待されている形跡もあるというのです。
寒い季節のため松井さんが寝床を作りカイロを入れてあげたところ、そのカイロが何者かに破られてしまいちゃーくんがヤケドを負ってしまったことがあったのだそう。さらに薬品をかけられたこともあるといいます。
松井さんはちゃーくんをとても気にかけていたのだそうですが、すでに3匹の猫を保護しているためこれ以上は飼えず、またボランティアさんと面識はあったものの、迷惑になってしまうとの懸念から保護依頼ができていなかったと投稿者さんは語ります。
いよいよ保護へ
投稿者さんからボランティアさんに声をかけ、松井さんの説明もありちゃーくんの保護はすぐに決まったそう。ですが保護当日になって警戒してしまったのか、いつもは人を見れば寄ってくるはずのちゃーくんは、側溝の中に隠れてしまったのだといいます。
その日のうちの保護とはなりませんでしたが、翌日には松井さんがちゃーくんをキャリーに入れて保護団体さんに預けてくれたのだそうです。
ちゃーくんの副鼻腔炎の治りが遅かったのも、ご飯が食べづらかったのも猫エイズからの免疫不全や口内炎が原因だったのだとか。「子猫の時に出会っていれば」と悔しさを滲ませ語る投稿者さん。現在のちゃーくんは去勢手術も終えてボランティアさん宅で暮らしているのだといいます。
松井さんやご近所の方はちゃーくんが保護され危険から守られたことに安堵するも、寂しさを感じておられたと投稿者さんは語ります。
ちゃーくんが保護されるまでの様子には「これからは暖かい場所でおいしいご飯食べられるよ。幸せになってね」「大病を患ってるこの子の長い幸せを願います」「ちゃーくんみてたら、他人事とは思えないです。うちにも今年11歳になる茶トラねこが居るので、もしうちの子がこんな目に遭わされたらと思うと、ゾッとしました」「こんなに非力で可愛らしい子に虐待を加える人間がいることに驚愕しました」「どうかこれからは穏やかに過ごせますように…」といったたくさんのコメントが寄せられています。
YouTubeチャンネル「Lumi Towncat」では投稿者さんが見守りをしていた時代の動画、2021年からはご自身も保護活動を始められたとのことで保護猫さんたちの様子を観ることができます。
写真・動画提供:YouTubeチャンネル「Lumi Towncat」さま
執筆:玲愛
編集:ねこちゃんホンポニュース編集部
※本記事は投稿者さまの許可を得て掲載しております。
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