ペットのお見合いイベントが盛んに
中国の若者たちの間で「ペットのお見合い」イベントが盛んです。オンラインで開催される「出会いの場」には、熱心に自分のペットをアピールする投稿が次々と寄せられています。
この傾向は「まわりから『結婚しろ』といわれるプレッシャーを、自分でなくペットにそらすための行為ではないか」ともいわれています。一方で、こうしたイベントを通じて若い飼い主同士が交流する機会も増えているようです。
そんな中、2024年5月25日には「If You Are the Cute One」と題したネット上のお見合い会が開かれ、大きな注目を集めました。
これは中国テレビのデート番組「If You Are the One」をもじったものです。テレビでは、ビデオで自己アピールをした男性に対し、女性が「Yes」の場合はライトを点け、「No」の場合は消すことで意思表示をする仕組みになっています。
愛猫のために「自己アピール」
イベントに寄せられたペットの「自己アピール」をご紹介しましょう。
「2歳になったばかりのオス猫ですが、すでに成功したキャリアを持っています。内気なので一見冷たく見えますが、実はやさしい性格です。セクシーでおとなしく、静かな情熱を秘めています。体は頑丈で運動が大好き。こんなわたしにふさわしい伴侶を探しています。やさしくて愛らしい若い猫さんと結婚し、家族になって一緒にたくさんの子供たちを育てていきたいです」
これに対して4匹のメス猫から反応がありました。それぞれ家族構成や特技などを紹介してネット上で交流を始めたようです。
このイベントでは「車も家もあり、経済的にも自立している」オス猫が、とくにメス猫たちに人気がありました。
結婚へのストレスをペットに転嫁?
どうも若者たちは、ペットの結婚相手を探すことを自分たちの「娯楽」ととらえているようです。
Alibabaが運営するサイト「Xianyu」上では、毎年約300万人がペットのデート相手を見つけており、専用の「ペットのマッチングコーナー」まで設けられています。
ここでも飼い主たちは、さまざまな表現で自分のペットの魅力をアピールしています。「かわいくて、ちょっとおばかさん。でもとても正直」などと性格を強調する人もいれば、写真を見せて「まるで絹のように柔らかい毛並み」を自慢する人もいます。
こうした傾向について、SNS上ではさまざまなコメントが寄せられています。一部をご紹介しましょう。
「ペットのデート市場も、競争がずいぶん激しくなってきたな。雄猫も人間と同じように、成功して経済的に安定していなければ相手が見つけにくいかも?」
「ネット上で知り合っても、結局はデートに出かけて実際に会う必要があるので大変。ペットには相手を見つけてあげてもいいけど、自分は独身のままがいいな」
「まわりから結婚を迫られた若者たちが、そのストレスをペットに転嫁しているようだね」
出典:Date my cat: China youth host matchmaking events for pets to relieve stress, pressure to get married
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