20歳以上の猫たちのために
みなさんに豪華な高齢者住宅をご紹介しましょう。といっても人間用ではありません。英国にある高齢の猫のための住宅なのです。
保護団体「Shropshire Cat Rescue」が安楽死を目前にした高齢猫を引き取り、最高級のケアを提供している「猫のリタイア村」です。
同団体の代表は、数多くの年老いた猫が手放されて安楽死させられるのを苦い思いで見てきました。そこでみずから行動を起こし、20歳以上の猫たちが静かに暮らせる「猫のリタイア村」をつくることにしたのでした。
村には「猫用の店」も
獣医のScott Millerさんも自宅で高齢猫を飼っています。猫たちの体調チェックのために「猫のリタイア村」を訪問した彼は、「ここは、年老いた猫のためにさまざまなサービスを提供できる施設ですね」と感心しています。
高齢猫のための住宅群は、米国にもあります。自宅の裏庭に開設した施設で、きびしい環境にある猫たちを保護しているフロリダ州のTerryさんとBruceさん夫婦は、高齢の猫を養子に出すことはせず、この施設内で余生をのんびり送らせるようにしています。これと同様の施設は、米国内にほかにも存在します。
しかし英国の「猫のリタイア村」は、ほかとは際立ってすばらしいものです。施設全体がまるで小さな村のように設計されており、猫たちの居住区となる小さなコテージが立ち並び(家具完備!)、猫がくつろげるように設けられたお店まであるからです。基本的には猫専用の空間ですが、商品入れ替えるときには人間も店先を使用することがあります。
リタイア村で最高の余生を
現在ここに居住しているのは17匹の猫たちです。地元の子どもたちが訪問して、猫たちと遊べるプログラムも用意されています。高齢猫たちは人間やほかの猫と交流しながら、ここで必要なケアを受けられます。ここには亡くなるまで居住できるので、飼い主を探してもらう心配もいりません。
この村の猫たちは、ボランティアの人々や子どもたちに愛されながら、最高の余生を送っています。この幸せな隠居生活をお手本に、今後も各地に「猫のリタイア村」ができるかもしれませんね。
出典:Elderly cats are being saved from being euthanized with adorable cat retirement village
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