一人暮らしや共働きのお家なら子猫よりも成猫がおすすめ!
大型猫種を除くと、ほとんどの猫は生後1年ほどで成長が止まり、成猫になります。早ければ、生後7ヵ月で妊娠も可能になります。
つまり、子猫の時期は半年強程度しかありません。それでも、家にお迎えする猫は子猫が良いと考えておられる方は多いです。
たしかに、誰が見てもつい表情を崩してしまう、いわゆる『目に入れても痛くない』と形容されるようなかわいさは、子猫特有のものです。しかし、場合によっては子猫よりも成猫を迎えた方が、そのご家庭の生活にフィットするケースもあるのです。
一人暮らしや共働きのようなご不在時間の多いご家庭では、子猫は手がかかりすぎて育てるのが難しいかもしれません。
そこで、猫をお迎えするのは子猫ばかりではない、という発想の転換はいかがでしょうか。実は、子猫をお迎えするより成猫の方がよいところも存在するのです♪
「成猫のお迎え」の方がよいところ
猫を飼いたいと思ったときに、つい子猫から…と思ってしまいがちですが、お迎えする環境や条件によっては、子猫より成猫をお迎えした方が良い場合があります。
そこで今回は、子猫よりも「成猫のお迎え」の方がよいところや、迎えるときに気を付けると良い点についてご紹介します。
1.出会いの場が多い
子猫と比べると、成猫の方が出会いの場が多く、また費用面でもお迎えしやすいです。
ペットショップやブリーダーのサイトなどを覗くと、子猫しかいないように見えるかもしれません。しかし、猫と出会える場はペットショップやブリーダーだけではありません。
飼い主さんの高齢化等で手放された猫や譲渡会などで出会える猫は、子猫よりも成猫の方が多いのです。また、ブリーダーからリタイア猫を、ペットショップから売れ残ってしまった成猫を購入できる場合もあります。
譲渡にしろ購入にしろ、一般的に成猫の方が費用は安いです。またキャリーバッグやトイレなどの中にすっぽり入るようなグッズも、成長に合わせて買い替えるという必要はありません。
2.自分にあった猫に出会いやすい
猫の性格のベースは、ほぼ1〜2歳で出来上がります。もちろん、その後の生活環境や経験で性格が変わることはありますが、基本部分はほぼそのままだと言えます。そのため、成猫であれば「極端に臆病」、「おおらかで人怖じしない」など、性格のベースがわかります。
性格のベースが分かると、「不在がちのご家庭に甘えん坊で寂しがり屋の子を迎え入れる」「警戒心の強い臆病な子を、わんぱくなお子さんのいる賑やかなご家庭に迎え入れる」などのミスマッチングによる問題行動のリスクを減らせます。
ご自身で野良猫を保護した場合は別ですが、譲渡元に猫の性格を確認した上でお迎えできるというのは、大いなるメリットだと言えるでしょう。
3.子猫よりも健康状態が安定している
子猫はまだ体の機能が出来上がっていないため、免疫力も弱く体調を崩しやすいです。
例えば、子猫に免疫力をつけるためには、複数回のワクチン接種が必要になります。消化能力も不十分なため、しょっちゅう下痢や嘔吐をしてしまう子も多いです。
しかし、成猫の場合は体がしっかり機能しており、ワクチンも1〜3年に1回の接種で免疫力を維持できるため、子猫ほど健康管理に時間や費用を使う必要のない場合がほとんどです。譲渡元に病歴やアレルギーの有無などを確認できれば、最初から的確に健康管理を行えます。
4.子猫よりも手間がかからない
餌場やトイレなど、環境さえきちんと整えてあげれば、あまりしつけの手間がかからないのも成猫の良いところです。爪とぎの場所を教えるのには、少し時間を要するかもしれませんが、それも子猫と比べればかなり楽なはずです。
子猫は好奇心が旺盛なので、目を離すとどこかに閉じ込められたり感電したり物を壊したりと、危険な事故に遭いやすいです。また、2〜3時間おきに食事をさせなければなりません。
その点成猫は、ドライフードの置き餌と水、綺麗なトイレがあれば、自分で食べる量を調節しながら落ち着いて過ごせますので、長時間の留守番も可能です。
成猫を迎えるときに気を付けてあげたいこと
子猫は新しい環境にもどんどん慣れていきます。しかし、成猫は警戒心が強くなり、新しい環境に慣れるのには時間がかかります。
このような点を理解した上で、猫と接することが大切です。一気に距離を縮めようとすると警戒されますので、あくまでも猫のペースを尊重しましょう。
外で暮らしていた猫を保護した場合、屋外が自分の縄張りだと思っているため、パトロールをしようと外に出たがるでしょう。
猫は見た目からは考えられないような細い場所も通り抜けられ、しかも足音をたてずに歩きます。窓の開けっ放しや玄関を出入りする際には、脱走させないように十分な注意が必要です。
また、迎え入れた猫とご家族や先住ペットとの相性を見極めるために、いきなり新生活をスタートするのではなく、トライアル期間を設けることをおすすめします。
さらに、保護猫の場合は既に病気にかかっている可能性もありますので、ご自身が保護された場合は、すぐに動物病院で健康状態をチェックしてもらいましょう。
まとめ
子猫特有のあのかわいさは、当然ですが子猫時代にしか見られません。そのため、猫を飼うと考えたとき、「子猫を迎えたい」と思われる気持ちはよく分かります。
しかし、子猫時代は日常のケアにも健康管理にも、時間と労力、そして費用がかかります。成猫をお迎えすればそれらが省略できるため、
特に不在時間が長いご家庭の場合は、「成猫のお迎え」を検討されることをおすすめします。子猫のお迎えよりも、ずっとスムーズに新生活を始められることでしょう。
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