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猫に『しつけ』はできる?5つのポイント 愛猫のイタズラや問題行動防止に役立つ方法


猫に「しつけ」をするための5つのポイント

挨拶する猫

猫は群れ社会を知らない動物なので、犬のように人間に対して従順な行動を取ることができません。

しかし、猫に対しての「しつけ」が不可能かというと、実はそうでもありません。ポイントさえ押さえれば、誰でもしつけをすることができますし、望まないイタズラや粗相をセーブすることができるようになるのです。

そこで今回は、猫に「しつけ」をするためのポイントについて解説します。愛猫のイタズラや粗相で困っている飼い主初心者の方はぜひ確認してみてくださいね。

1.猫の習性を利用する

人間にとっては都合の悪い爪とぎやイタズラ。しかし、猫にとっては本能による行動や日課になるものなので、やめることも悪の意識を持つことも不可能です。つまり、猫をただ叱るだけでは解決しない、ということになります。

そこで有効なのが、猫本来の習性を利用すること。

爪とぎであれば爪とぎ器を用意する、必要以上にじゃれてしまう癖のある猫であれば蹴りぐるみを用意するなど、猫の行動の代替えを行います。

それまではイタズラと認識されて叱られていたことでも、「こちらならしても良い」という方向にシフトすることで、お互いにストレスなく穏やかに過ごすことができるでしょう。

2.しつけする内容と言葉に必ず一貫性を持つ

先程のケースとは異なり、「ダメ!」という言葉が効果を発揮するものもあります。

例えば、人を噛んだり、テーブルに乗ったりするなどの行動です。これらの行動に関しては、根気強く注意することが改善に繋がります。

ただし、一貫性を持つことが必須です。

人によって叱るポイントが変わったり、気分によって許したり怒ったりするなどの不一致があると、猫は混乱して指示を受け取れなくなってしまいます。

そのため、ご家庭内で、しつけしたい内容と使用する言葉は事前に話し合って統一し、周知徹底しておきましょう。シンプルな言葉が良いので、「ダメ」や「イテテだよ」が無難でしょう。

3.叱るのは現行犯のみ

イタズラをする猫

たとえ一貫性を持って叱るとしても、タイミングは現行犯でなければ意味がありません。

時間が経ってから「あの時○○したでしょ!」と問い詰めても、猫の頭の中は「?」でいっぱいになってしまいます。

日頃禁止している行動や、危険な場面に遭遇した際は、必ずその場で注意してください。

4.「生後2ヶ月〜3ヶ月」はゴールデンタイム

猫のしつけを始めるのは、「生後2ヶ月〜3ヶ月の間」がおすすめです。お迎えした月齢がこの頃であれば、積極的にしつけを行いましょう。

この月齢は、猫にとって「社会化期」といって、学びや適応能力を吸収しやすい時期にあたります。人間と暮らしていくうえでも、「イタズラしてはいけないものの認識」「トイレの場所や使い方」「人との関わり方」などを学習しやすいのです。

この時期を過ぎてからお迎えした場合は、猫なりの癖がすでにいくらかついてしまっているせいで、しつけが難航することがあります。それでも諦めずに、根気強く向き合ってあげましょう。

なお、子猫にトイレを教える際は、トイレに行きたいサインに注目しましょう。何となくソワソワした様子が見られたら、トイレの中に入れてみてください。そして排泄したら、きちんと褒めてあげましょう。これを繰り返すうちにトイレの位置や使い方を覚えます。

5.暴言や暴力は絶対NG!必要以上に怖がらせない

猫をしつけるうえで、叩いたり、罵詈雑言を浴びせたりするのは、絶対にやめてください。飼い主さんへの不信感が募るばかりで逆効果です。

また、必要以上に怖がらせる行為も好ましくありません。猫が嫌がる音を利用する・苦手なにおいを噴射するなどのしつけ法もありますが、節度を守らないと虐待になってしまうので気をつけましょう。

猫を注意する際は、険しい顔で訴えることと、シンプルな言葉(「ダメ」「アチチ」など)のみを使用し、事の重大さを伝えるようにしてください。

まとめ

ソファを破壊する猫

今回は、猫に「しつけ」をするためのポイントについて解説しました。

猫はご存じの通り、自由奔放で身勝手な動物です。しかし、そんな猫でもしつけが絶対できない、というわけではありません。猫が持つ習性を活かしたり、「ダメ」という言葉の雰囲気を覚えてもらったりすることで、ある程度のしつけは可能になります。

お迎えした時期が子猫の場合は、受け取り方の柔軟性や学習の吸収力があるので、積極的にしつけを行いましょう。

ただし、現行犯以外での注意や、暴言・暴力を伴う躾は絶対NGです。信頼関係にも関わることなので、くれぐれも気をつけましょう。


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