1.テリトリーの取り合いから
室内飼いの猫にとっては、お家全体がテリトリーと言えるでしょう。
特に寝床については、窓辺やソファ、いつも愛用している猫用ベッドなどをお気に入りにしており、他の猫との共有はあまり好みません。
このため、いつもそこで寝るのが日課になっているのに、他の猫に取られた場合、ケンカに発展することもあります。
もちろん一緒に寝るのが好きな猫もいますが、家具のレイアウトを工夫したり、ベッドを複数用意したりして、できる限り配慮してあげるとよいでしょう。
2.相性が合わないから
「オスの成猫同士」「ナイーブな性格の成猫同士」「老猫と子猫」といったペアは、相性が合わない傾向にあると言われています。
ナイーブな性格の猫の場合、ちょっとしたことにもストレスを感じてしまい、体調不良を引き起こすこともあります。
必要に応じて、獣医さんから専門的なアドバイスを受けて、それぞれの猫が少しでも過ごしやすくなる環境を整えてあげましょう。
猫同士の関係性の度合いによっては、生活空間を分けて暮らすことも選択肢のひとつです。
ちなみに、血縁関係にある兄弟猫のような場合でも、お互いの個性があるため、一概に相性が合うとも限らないようです。
3.飼い主さんを取られたというヤキモチから
ヤキモチが起きやすいシチュエーションとして「片方の猫を撫でる」「片方の猫を膝の上に抱っこする」「片方の猫と遊ぶ」などがあげられます。
先住猫が、新入りの猫ばかり可愛がられているような状況に嫉妬することもあるので、注意しましょう。
個々の猫と1対1のコミュニケーションを取り、猫に満足感を与えてあげることが大切です。
しかし、ヤキモチを焼かれるほど愛猫に好かれていることがケンカの原因になってしまうなんて、飼い主さんの気持ちは少し複雑かもしれませんね。
ストップをかけるべきケンカとは?
基本的に猫同士のケンカは「介入せず見守る」ことが推奨されています。
しかし、爪で引っかいたり噛みついたりといった激しい応酬が繰り広げられ、ケガをしかねないレベルとなれば、ストップをかけましょう。
猫が本気で怒っているかどうかは、以下のような素振りや表情にも注目してみてください。
- 耳がパタンと反れている
- 全身の毛が逆立ち、からだを大きくみせている
- 威嚇するような鳴き方をする(シャー、フー)
- 目じりをぐっとあげて、怖い顔をしている
ストップをかける際は「おやつで気を紛らわす」「2匹の間に障害物(クッションなどのやわらかいもの)を入れて、視界をふさぐ」方法がオススメです。
まとめ
猫だって、ときにはケンカすることもあります。
テリトリーの取り合いや相性の問題、飼い主さんを取られたというヤキモチが引き金となることも…!
必要に応じて獣医さんから専門的なアドバイスを受けましょう。
猫同士のケンカは、基本的に介入しないほうがよいですが、激しい興奮状態が続いていたり、怒っている素振りや表情がみえたりと、ケガをする危険性を感じた場合は、ストップをかけてあげてください。
それぞれの猫の気持ちに寄り添い、お互いがよい距離感で暮らしていけるような配慮が必要です。
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