【読者投稿〜私と保護猫の出会い〜】
先住猫のモモは、友人の娘さんが保護した3匹兄妹のうちの1匹でした。夫婦2人暮らし、念願かなってモモが我が家へやってきてから6年近くたったころのお話です。
2匹居たら楽しいかなぁ、でもモモは1人のほうが良いのかなぁ、でも2匹目飼いたいねぇ、なんて話も出ていました。しかし、積極的に探したりはしていませんでした。
そして、モモがもうすぐ6歳になろうかという昨年の春、また友人の娘さんが猫を保護しました。小さな三毛猫でした。その小さな三毛猫が、病院でも気付かれなかったらしいのですが、実は妊娠しており、ある朝小さな三毛猫の周りに小さな赤ちゃんが5匹居たそうです。
友人宅にはモモの兄妹が2匹います。3匹飼うのは大変だからとモモを我が家へ迎えたのですが、小さいとはいえそこに親子6匹はとんでもない。里親を探す、と1番に連絡してくれました。
「2匹目欲しいって言ってたよね、どの子が良い?」と写真が送られてきたので夫と一緒に確認したのですが、2人ともすぐに三毛猫のさくらに決めました。はい、写真を見たときにはすでに飼うと決断していたのです。
相談したわけでもないのになぜか、夫も私も名前は「さくら」だと考えていました。
保護猫をお迎えして大変だったこと
モモが我が家へ来た時には生後3ヵ月ほど。2kgくらいあったのでしょうか…自分が思う「子猫」ではなく、まぁまぁ大きいという印象でした。
カリカリもちゃんと食べられるし、トイレもすぐに覚え、ずっと付きっきりでいなければならないと思うことがありませんでしたし、夫婦共働きなので、うちに来てから数日後にはもう1人で留守番もさせていました。
しかし、ゴールデンウィーク前にやってきたさくらは生後1ヵ月。まぁ小さい!イメージ通りの本当に「子猫」です。片掌にちょいと乗ります。300gくらいだったか、小さくて軽い!潰してしまいそうな感じでした。
初めての2匹目のお迎え。迎え方を調べると、初めは別の部屋で、少しずつ距離を縮めていきましょう、というのが基本でした。しかし、さくらを連れてきてくれた友人は、モモのいるところで普通にさくらをキャリーから放出。
ビビりのモモはシャーシャー言いながら、初めて見る小さな生き物を敬遠していました。
さくらは興味深げにひょこひょことモモの元へ近付いていきます。モモがさくらに怪我をさせないか冷や冷やしている中年夫婦。基本ルールと全く違う状況に、どうしよう、どうしようと慌てながらも小さなさくらが可愛くて仕方ないのでした。
100均で購入した金網でこしらえた小さなケージにさくらを入れましたが、「出せー!出せー!」と大騒ぎ。
まだ食べるのが下手くそで、皿に入れたムース状のフードも顔中汚しながら必死で食べています。ミルクを飲むのも下手くそで溺れそうになっていました。しかし、ケージの中に置いた小さなトイレもすぐ覚え、翌日にはちゃんとうんちもできました。
その後、ゴールデンウィーク前にやってきたので10日間ほどは一緒に居られたのですが、いよいよ休み明けからはお留守番をさせなければいけません。まだまだ小さな子猫です。ひたすら可愛く、こんなに小さい猫を世話するのが初めての中年夫婦、心配は尽きません。
食事もできれば一日数回に分けたいし、ミルクでも水でもいいけど水分もちゃんととってほしい。好奇心旺盛で躊躇しないちびっこギャング、怪我をしたらどうしよう。
しかし、まぁそんな心配も他所にモモとしっかり留守番してくれていました。
保護猫をお迎えして良かったなと思う事
基本ルールに乗っ取らずに迎えた小さな小さなちびっこギャング。さくらはモモが大好きで遠慮なく突撃していますが、モモは少々困惑気味。もう少し基本的なお迎えをしていれば、もっと仲良くなったのかと思いますが、まぁそれも自然な成り行きとして受け止めましょう。
さくらはモモのテリトリーを1つ1つ着実に自分のものにしていきました。まずはモモのカリカリ、さくらは1つで口一杯になるダイエット用のカリカリを、まだムース状の離乳食もちゃんと食べられないときから食べていました。
そしてモモのトイレ。我が家にきて数日で、さくらはよじ登らないといけない大きなトイレにダッシュしていました。モモが寝床にしていたキャリー、モモの爪とぎ。だんだんと活動範囲に高さが出てくると、キャットタワーの一番上もさくらのお気に入りの場所になりました。
困惑しながら我慢しているだろうモモと反対に、のびのびと自由に猫らしい(猫ですが。笑)さくら。そんな正反対の2人の成長を見ているのは、とても幸せな時間となったのです。
愛猫の現在の様子
さくらが我が家に来てから1年半ほど経ちました。小さかったさくらも5kgを超えるほど立派に成長。ただモモが8kgと大きいので小さく感じますが…。
ちびっこギャングも、クレオパトラのように女王様感満載の「自分は自分」な猫らしい猫になりました。
まとめ
念願の2匹目を迎えて1年半、辛い時間も過ごしましたが、それでも幸せな豊かな時間は比べようがありません。
モモとさくらの本音を聞いたら何と言うのか分かりませんが、少なくとも飼い主にとっては大正解。モモが我が家の一員になったのは運命ですが、さくらが家族になったのもまた運命。険悪な仲になった時間は、猫同士、人間が介入すべき時とそうでない時の線引きができず、2人にも辛い時間を過ごさせてしまったのかもしれません。
この1年半は、ただ幸せな時間が増えただけでなく、飼い主としても成長できたはずです。癒しだけでなく学びも与えてくれた愛猫モモとさくら。
立派な飼い主ではないかもしれませんが、モモとさくらへの愛情は今もこれからも盛り沢山です。
■関連記事
・猫が「あごのせ」してくる5つの心理
・猫は一緒に寝る人を選んでいる?人のそばで寝る理由、一緒に寝る方法と注意点
・猫が鼻を「フンフン」鳴らす理由と注意すべきこと
・猫は飼い主と同じ部屋にいるのが好き?一緒に居たいと思われるための秘訣
・猫にとっての飼い主とはどんな存在?