1.好奇心旺盛
何事にも好奇心旺盛で興味を持つ猫は、脱走しやすい傾向があります。その中でもとくに若い猫は外へ出たがる猫が多いので注意が必要です。
窓の外の鳥や虫、野良猫などに興味を持つ猫は「追いかけたい」という猫の狩猟本能がかき立てられるため、本能の赴くままに外へ出ようとする可能性が高いでしょう。
来客時に開けたドアの隙間や、部屋の換気のために開けておいた窓や網戸の隙間など、キッカケさえあれば外へ飛び出してしまいますので、油断禁物です。
玄関を開ける際は、猫がいる部屋のドアを閉めておくことも脱走対策になりますし、猫が近付いていないか確認したり、場合によっては玄関用のフェンスを設置しておくと、より安心かもしれません。
2.外で暮らした経験がある
一度でも外で暮らしていた経験がある元野良猫や保護猫は、外の世界に慣れているため脱走する猫が多いようです。
幼いころから完全室内飼いの猫が家の外に興味を持っていたとしても、未知の世界に出るのはそう簡単なことではないでしょう。
それに対して元野良猫や保護猫は、外の世界にほとんど抵抗感がないため「縄張りパトロールに出かけよう」といった軽い気持ちで外に出ようとする可能性もあります。
たとえ猫にとって馴染みのある場所でも、外の世界には危険がたくさん潜んでいます。窓や玄関のドアは開けっ放しにせず必ず閉めることや、必要に応じて脱走防止のゲートや柵を設置するなど、猫が脱走しないための対策が必要です。
3.ストレスを感じている
猫は慣れ親しんだ環境が変わってしまうことが苦手です。引っ越しや部屋の模様替え、新しい猫を迎え入れるなど、環境の変化がストレスとなり脱走する可能性があります。
また、環境の変化以外にも、同居猫と仲が悪い、飼い主さんに満足に構ってもらえないなど、猫が普段の生活でストレスや不満を感じて脱走してしまうこともあります。
引っ越しなどで環境が大きく変わる際は、猫が新しい環境に慣れるまでキャリーケースやケージに入れて徐々に慣れさせる配慮も必要です。
毎日猫とスキンシップを取る時間を設けたり、仲の悪い同居猫と居住スペースを分けるなどの対策を施し、ストレスを感じにくい環境を作ってあげることも大事になります。
4.発情期を迎えている
猫は発情期を迎えると、パートナーの猫を求めて外へ出ようとすることがあります。
普段と異なる鳴き声やソワソワと落ち着かない様子が見られたら発情期のサインです。
普段は脱走することのない大人しい性格の猫でも、ドアの隙間や自ら網戸を開けて脱走してしまうこともあるため注意が必要です。
猫が脱走すると、メス猫をめぐってオス猫同士でケンカをしたり、メス猫の場合は望まない妊娠をしてしまう可能性もあります。そのほか、病気の感染やケガ、交通事故に遭う可能性も考えられます。
そのような事態を防ぐためにも、日頃から戸締りを徹底するのはもちろんのこと、繁殖の予定がないのであれば愛猫の去勢手術や避妊手術を検討することをおすすめします。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、脱走しやすい猫に共通する特徴や、心がけるべき対策についてお話しいたしました。
猫の脱走を防ぐには、兎にも角にも脱走できない環境作りが何より重要です。
外の世界には、思わぬ事故や病気、ケガなどさまざまな危険が潜んでいます。
日頃から戸締りの確認を徹底し、必要に応じて脱走防止のゲートを設置するなど、できる限りの脱走対策をして大切な愛猫を守ってあげてくださいね。
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